2019 Fiscal Year Annual Research Report
The synaptic insufficient delivery hypothesis of autism based on PET findings
Project/Area Number |
19H03581
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
松崎 秀夫 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (00334970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
謝 敏カク 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 助教 (40444210)
岩田 圭子 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 助教 (30415088)
石川 保幸 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (90346320)
深澤 有吾 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60343745)
高橋 琢哉 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (20423824)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / NSF / シナプス / SERT / AMPA受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はN-ethylmaleimide-sensitive fusion protein(NSF)の機能異常が自閉スペクトラム症の病態に関わる可能性をつきとめ,独自に開発したNSFヘテロノックアウトマウスに同様の行動異常が現れることを発見した。このマウスでは、電子顕微鏡による検討で脳内海馬ニューロンのシナプス膜上にてAMPA型グルタミン酸受容体(AMPA-R)の発現が低下している所見も認められた。そこで本研究では、近年報告されたAMPA-Rのシナプス膜移行を促す化合物edonerpic maleateと運動負荷をNSFヘテロノックアウトマウスに与え、マウスに現れる自閉スペクトラム症様の表現型が修復できるか否か検証することを目的とした。 令和元年度はNSFヘテロノックアウトマウスにedonerpic maleateの投与実験を開始する前の確認として、横浜市立大学医学部・高橋研究室と共同で、マウス脳内のAMPA-R発現をウェスタンブロッティング法により再検討した。その結果、NSFヘテロノックアウトマウスの海馬では、すでに得られた結果とは相違して、野生型に比べ細胞膜上のAMPA-R発現に有意差がないと判明し、その後に大脳皮質でも同じ傾向が確認された。そのため、edonerpic maleateの投与実験は残念ながら見送られた。令和2年度は、脳内serotonin transporter (SERT)の細胞膜移行に焦点をあて、運動負荷がマウスの表現型を修復するかについて検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
NSFヘテロノックアウトマウスにedonerpic maleateの投与実験を開始する前に、マウス脳内のAMPA-R発現をウェスタンブロッティング法により再検討した結果、NSFヘテロノックアウトマウスの海馬では、すでに得られた結果とは相違して、野生型に比べ細胞膜上のAMPA-R発現に有意差がないと判明し、その後に大脳皮質でも同じ傾向が確認されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
前記の理由でedonerpic maleateの投与実験は残念ながら見送られたため、令和2年度は、脳内serotonin transporter (SERT)の細胞膜移行に焦点をあて、運動負荷がマウスの表現型を修復するかについて検討する。
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Research Products
(4 results)