• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2019 Fiscal Year Annual Research Report

上部消化管癌患者の予後向上を目指したグレリンによる周術期栄養療法の開発

Research Project

Project/Area Number 19H03730
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

土岐 祐一郎  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20291445)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮崎 安弘  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00571390)
黒川 幸典  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10470197)
山崎 誠  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50444518)
高橋 剛  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (50452389)
田中 晃司  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (70621019)
牧野 知紀  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80528620)
山下 公太郎  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (20747159)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsグレリン / ONS
Outline of Annual Research Achievements

近年、癌の進行度や悪性度のみならず、術後合併症、低体重、サルコペニアなど癌と直接関連しない侵襲栄養因子が予後を増悪させることが明らかになった。しかし、これらを改善する有効な介入法は開発されておらず、予後予測にとどまっている。我々は上部消化管術後には胃から分泌される食欲増進ホルモン・グレリンが低下することを明らかにし、様々なランダム化比較試験を行い、グレリンが術後早期の体重減少・サルコペニアを抑制すること、食道癌術後の炎症反応・肺合併症を減少させることを証明した。一方、最近、経口栄養剤の投与(Oral Nutritional Supplementation: ONS)の大規模試験を行い体重減少に対し限定的ではあるが効果があることを確認した。そこで今回、ONSとグレリンを併用し強力に侵襲栄養因子を改善し、最終的に予後向上を目指す治療を開発したいと考えており、その基礎的臨床的研究を行う予定である。
これまで我々が実施した胃癌食道癌患者に関する5つのランダム化比較試験(合計グレリン投与80例、対照80例)と医師主導治験75例の侵襲栄養予後因子、および長期予後の解析を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

これまで、過去に実施した臨床介入研究のデータやサンプルを活用し、術後侵襲マーカーや侵襲栄養予後因子、および長期予後の解析を予定通り実施した。

Strategy for Future Research Activity

今後はこれまで臨床試験の対象としてきた症例について画像解析によるサルコペニアの追跡を実施する。また、動物実験による基礎的検討を進めたい。グレリンの作用は食欲中枢、脳下垂体、自律神経を介したものでin vitroでのメカニズムの解析は困難で動物実験が必要になる。特に抗炎症作用および侵襲抑制を介した癌の抑制作用は是非とも検証しなければならない。このため、各種炎症モデルにおけるグレリンの抗炎症効果と標的臓器の検討、当該炎症モデルにおける癌細胞の増殖、転移促進効果の有無とグレリンによる抑制効果の検討、グレリンの間欠投与(1日2回から週2回へのスイッチ)の効果の検証、等を計画している。

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi