2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of multimodal immunotherapeutic strategy for refractory gastrointestinal cancer
Project/Area Number |
19H03734
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
庄 雅之 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50364063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國安 弘基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00253055)
赤堀 宇広 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (10423922)
高木 忠隆 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (20833700) [Withdrawn]
中川 顕志 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (30812341)
長井 美奈子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (80646092)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 消化器癌 / 難治癌 / 免疫療法 / 治療抵抗性 / 腫瘍内浸潤リンパ球 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は当初の研究計画および前年度からの研究を継続遂行した.教室で経験した消化器癌切除症例を用いて,腫瘍細胞CD200発現について免疫組織染色を行い,客観的評価を行った上で臨床病理学的因子との関連性について検討を行った.前年度に引き続き症例数を重ねて検討した結果,癌種を問わず,概ね一致した普遍的な結果を得た.すなわち,術前治療施行例では非施行例に比して,有意にCD200発現が高く,またCD200発現陽性群の予後は陰性群に比して有意に不良であった.また,CD4, CD8,CD45RO陽性TILは,CD200 陽性群で陰性群に比して,いずれも有意に少なかった.以上から様々な難治性消化器癌において,CD200は宿主免疫回避機構に影響し,さらには術前治療等による治療抵抗性に関わることが示唆され,CD200が新たな消化器癌治療におけるバイオマーカーとなるとともに,治療標的分子としても有用である可能性を確認し得た.2022年度は上記の結果を元にさらに研究を進めて,検証を行うことを計画している.また,in vitroおよびin vivoでの検討を進めて,臨床応用を目指した詳細な機序の解明を進めていく予定である.これまでのin vitro解析では予想された結果が得られており,現在データの確認作業,論文発表用の図表作成等を行っている.また,in vivoでの効果判定のために,マウスモデルを用いた検討を予定しており,現在,実際に得られた臨床検体からのマウス移植モデルをほぼ確立している状況である.最終年度に向けて,統計学的解析を含めて,論文発表に向けた作業を開始している.新たな免疫分子との相関,関連性の解明や CD200阻害と免疫治療や化学療法,さらには放射線治療との併用療法の相乗効果の検討を慎重にすすめていく予定であり,今後さらに得られた結果に基づき,創薬にも繋げていきたいと考えている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に沿って,概ね順調に進んでいる.一部の計画は未実施となっているため,次年度には実施していく予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である次年度は,計画に沿って研究を遂行し,英文論文発表の準備を早急に進めていく予定である. 現時点での大幅な研究計画の変更の予定はない.
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Research Products
(5 results)