2021 Fiscal Year Annual Research Report
免疫チェックポイント阻害剤における共刺激分子遺伝子導入および放射線治療の併用効果
Project/Area Number |
19H03804
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
丹生 健一 神戸大学, 医学研究科, 教授 (20251283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井之口 豪 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (10457046)
上原 奈津美 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40570502)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 扁平上皮癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / B7 / CD80 / 遺伝子導入 |
Outline of Annual Research Achievements |
共刺激分子B7(CD80)は樹状細胞上に発現し、T細胞上に発現するCD28分子と結合することにより、T細胞上のT細胞受容体(TCR)と樹状細胞上のMH C/抗原複合体との結合と共に、細胞障害性T細胞(CTL)を活性化する仕組みとなっているが、腫瘍細胞はCTLA-4による免疫チェックポイント経路 を利用して、この免疫監視機構を逃避している。また、多くの腫瘍細胞はB7分子の発現を欠くため、CTLは応答せず腫瘍は免疫系によっては排除されない。しかし、これまでCTLA-4をターゲットとした免疫チェックポイント阻害剤の開発は進んでいるが共刺激分子の遺伝子導入による腫 瘍免疫治療を目指した研究はほとんど行われていない。 我々はこれまでの研究において、B7分子(CD80)の遺伝子をマウス扁平上皮癌モデルに導入し、腫瘍特異的CTLが効率的に増幅され、B7分子(CD 80)を発現した腫瘍細胞のみならず、導入されていない腫瘍細胞にも増殖抑制効果を示すことを報告した。本研究では、マウス頭頸部癌モデル を用いて、免疫チェックポイント阻害剤とアデノウイルスベクターを用いた共刺激分子B7分子の遺伝子導入の併用効果を検討した。両者の併用により移植した腫瘍は劇的に縮小し、有意な併用効果が得られた。 本研究は、B7分子(CD80)の遺伝子導入と免疫チェックポイント阻害剤の併用という新たな治療法の開発につながる価値ある研究であると考えられる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)