2021 Fiscal Year Annual Research Report
象牙芽細胞の機能と分化を制御するマルチシグナルを標的とする象牙質再生創薬基盤確立
Project/Area Number |
19H03833
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
渋川 義幸 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (30276969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 朗 東京歯科大学, 歯学部, 客員教授 (00142430)
東 俊文 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00222612)
松永 智 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (70453751)
中村 貴 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (80431948)
溝口 利英 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (90329475)
木村 麻記 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90582346)
黄地 健仁 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (30803564)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 再生医療 / 象牙芽細胞 / 細胞分化 / 細胞膜センサータンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究では、象牙芽細胞の細胞膜センサータンパク質活性化シグナル因子、歯髄幹細胞から象牙芽細胞への分化シグナル因子と、これらの標的受容体を同定し、象牙質再生を制御する細胞内・外シグナルネットワークを明らかにする事を目的としている。加えて、象牙芽細胞の細胞膜センサータンパク質活性化シグナルと象牙芽細胞分化の制御シグナルを基盤とした象牙質再生分子創薬を確立し、第3象牙質形成にとって最も適切な組織応答を促進する革新的な次世代型薬剤の創出を行う事を目的としている。令和3年度は以下の成果が得られた。1)Eutrema japonicumの抽出成分であるwasabi sulfinylの6-MSITC(6-(methylsulfinyl) hexyl isothiocyanate)が、象牙芽細胞による濃度依存的な石灰化を促進することを明らかにした。加えて、6-MSITC投与が培地pHの有意な上昇をもたらし、その受容体活性化が象牙芽細胞におけるCa2+/HCO3-輸送を促進する結果、第3象牙質形成が促進されることを示唆した(特許申請中)。2)象牙芽細胞への分化過程のヒト歯髄細胞中にPericyteマーカーであるNG2を発現する細胞が存在し、歯髄内の未分化間葉系細胞から象牙芽細胞への分化マーカーであろうことが示唆された。3)マウス新生児歯胚間葉系細胞に象牙芽細胞形成に関わる候補転写因子を同定した。4)骨組織と象牙質では、メカニカルストレスによる石灰化に対して相反的な作用が示された。5)歯を損傷した際に新生される血管網性状のミクロ構造特性の一端を明らかにした。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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