2019 Fiscal Year Annual Research Report
Causal inference in the association between oral health and general health using big data
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19H03860
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
相田 潤 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (80463777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花里 真道 千葉大学, 予防医学センター, 准教授 (00608656)
山本 龍生 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20252984)
近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯科保健 / 因果推論 / 口腔と全身の健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度には、65歳以上高齢者を対象とした疫学調査を実施した。まず、口腔の健康状態(現在歯数、口腔機能、歯周病)や歯科保健行動(歯みがき、歯科受診、喫煙など)、全身疾患やIADL、うつやBMIといった健康状態、ソーシャルネットワークやソーシャルキャピタル、学歴や所得や就業状態などの社会要因を盛り込んだ調査票を完成させた(担当:相田、小坂、山本)。質問紙は多様な質問を把握するため、複数のバージョンを作成し、共通部分とバージョン部分を組み合わせた構成にした。各質問は複数の研究者でディスカッションを行い、意見を取り入れ修正しながら作成をしていった。また、自治体が把握する必要のある国の実施している調査項目についても盛り込んだ。その上で、これまで2010年、2013年、2016年に調査を実施してきた自治体において、追跡パネルデータを作成するために2019年秋に再度調査を実施した(担当:相田、山本、近藤)。調査は住民台帳からランダムに選択した65歳以上の要介護認定を受けていない約15,000名を対象に行い、およそ70%から回収を得た(ただし、岩沼市においては要介護認定の有無にかかわらないサンプリングをした。)。回収率の向上のため調査前には自治体の広報誌やコミュニティFMを通じ調査を住民に周知を行った。調査は自治体と共同で実施した。対象者からの質問やクレームが自治体に行ってしまう場合があるため、調査期間中は自治体に研究者が赴き、電話対応を行った。こうして得られたデータを入力し、2020年度の解析の準備を行った。さらに、過去の調査データを用いた解析の論文化を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度には因果推論を行うためのデータベースを構築する。2019年調査データと地理的データをリンクさせ、このデータベースとする。データベースの異常値などの検索、クリーニングをまず行う。そして、地理的アクセスの解析を開始していく。最初に地理的要因と歯科受診について関係性を確認する。これは、今後行う操作変数法を用いた2段階推定の1段階目の推定の頑健性を確認する作業となる。この作業では、社会経済要因や健康状態との関係性を考慮して、1段階目の推定が適正に行えるかを検討する。
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Research Products
(3 results)