2020 Fiscal Year Annual Research Report
大規模環境疫学研究のためのライフコース統計解析手法の重点的開発と実データ適用
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19H03907
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
竹内 文乃 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80511196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大庭 真梨 東邦大学, 医学部, 助教 (10574361)
大庭 幸治 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (30422926)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 疫学統計 / ライフコース疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、COVID-19流行下で対面の会議や打ち合わせを行うことができず、月2-3回の頻度でオンライン会議システムを活用した共同研究者との打ち合わせを重ね、研究分担およびライフコース疫学に関する方法論に関連する論文計15報(Wang M. 2016, Richardson DB. 2011, Elliott MR. et. al. 2020, Schwartz J. 2000, Zanobetti W. et. al. 2000, Warren F. et. al. 2012, Madathil S. et. al. 2018, Mansournia MA. et. al. 2019等)の精読と議論、共有を重ね、論点整理を実施した。 また研究代表者の産休取得のため夏に研究を中断することとなったが、研究成果については国際学会がオンライン化されたことにより、無事国際学会での研究成果の発表を行うことができた(Takeuchi A.et al. Apply Joint model to life course epidemiological data -birth cohort in Japan-. 41st Annual Conference of International Society for Clinical Biostatistics. Krakow,Poland(Online).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は夏に産休を取得し研究を中断することとなった。妊娠期間とCOVID-19流行が重なったため、講義等の研究以外の業務をオンライン化するエフォートが高まり、研究に割く時間が減ってしまった側面があるので、予算2年目としては「やや遅れている」と評価した。一方打ち合わせをオンラインに切り替え、また国際学会にもオンライン参加が可能となったため、妊娠や産前産休による外出の困難さの影響を受けずに研究を遂行することができた。研究は年度途中で中断したが、方法論的な議論や論文精読等の準備を重ねることができたため、来年度研究費を再開し、予定通りに研究を遂行していく所存である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は3年計画の2年目に相当し、1年目(および本年度研究中断まで)に準備した方法論に則って、設定した3種類それぞれ実データ適用を実施し論文化を進める。 ①経時的なリスク因子への曝露が測定されている場合と②曝露と疾患状態が互いに影響しあって推移する場合については、すでにデータ収集がある程度進んでいる出生コホートデータへの方法論の適用を行う。③曝露状態の軌跡を推定しつつ結果に与える影響を評価するについては経時測定データのTrajectoryをモデル化し、実データ適用を目指す。 今年度同様オンライン会議システムを活用した打ち合わせやミーティング・学会参加の機会を得つつ効率的に共同研究者との研究を進めていく予定である。
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