2023 Fiscal Year Annual Research Report
対人関係療法をとりいれた摂食障害親子プログラム開発と地方都市支援ネットワーク創造
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19H03936
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
香月 富士日 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30361893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 敦朗 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (10315880)
澤田 華世 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (10760770)
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20464563)
近藤 真前 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 客員研究員 (30625223)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 対人関係療法 / 家族支援 / 家族心理教育 / RCT |
Outline of Annual Research Achievements |
摂食障害は症状の影響で、家族も情緒的に巻き込みやすく、家族の精神的社会的負担も大きいことがわかっている。有効な治療法が少ない中、自傷行為、強迫観念や強迫行動、治療拒否、体重・体型・食べ物に関するこだわりの強い行動などの問題行動をとることが多い摂食障害患者と、多くの家族が長期にわたって一緒に生活している。患者と多くの時間を共にする家族は、大きな心理的負担を負っている。 そこで私たちは、精神疾患患者家族への支援法として確立されている家族心理教育と摂食障害治療に対する一定のエビデンスのある対人関係療法の要素を加えた家族支援プログラムを作成し、効果検証のための無作為割付比較試験の研究デザインを用いた臨床試験を行っている。どの地域からでも参加できるように遠隔システムを用いて実施した。家族心理教育では疾患や治療、対応方法についての適切な情報を共有した上で、日々の対処方法を増やしていくものである。対人関係療法は生活上の変化に注目して穏やかで率直なコミュニケーションを増やすものである。摂食障害は思春期青年期に多く、親子ともに生活上の変化が大きいため、この治療法は適していると考えた。対象者は、思春期青年期(12歳-29歳)の摂食障害患者の親である。介入内容は各回前半は対人関係療法をベースとした摂食障害やコミュニケーション方法についての情報提供と日々の体験の共有をし、後半は対人関係療法をベースとしたロールプレイと対処法を増やすことを目的としたストレングスモデルのグループを行っている。全4回の情報提供セッションは、1回目:摂食障害の症状と対人関係療法の考え方、 2回目:思春期・青年期の特徴、3・4回目:コミュニケーションの工夫、である。2023年度までの実績としては、目標症例数70名に対して、現在54名の割り付けと介入が終了している。また、この臨床試験のプロトコールは学術論文として投稿しアクセプトされた。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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