2019 Fiscal Year Annual Research Report
SANE-J(日本版性暴力被害者支援看護師)教育プログラムの開発
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19H03946
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
加納 尚美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (40202858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家吉 望み 東京有明医療大学, 看護学部, 講師 (00582248)
米山 奈奈子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20276877)
岩井 浩一 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (30167275)
李 節子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (30259072)
長江 美代子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (40418869)
藤田 景子 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (60587418)
三隅 順子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 講師 (80282755)
山波 真理 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (80736851)
藤岡 寛 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90555327)
笠井 久美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (10795339)
齋藤 佑見子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (40849296)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 性暴力 / 被害者支援 / 性暴力対応看護師 / e-learning システム / web教育 / フォレンジック看護 / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本独自の性暴力被害者支援看護師養成(SANE, Sexual Assault Nurse Examiner)のための教育基準を確立し、汎用性のある日本版性暴力被害者支援看護師(SANE-J, Sexual Assault Nurse Examiner-Japan)教育プログラムを開発することを目的としている。2019年度は、性暴力の影響を受ける人々(個人の患者、家族、地域社会、制度を含む)の多様なニーズに応えられるよう、国内外での学会参加、ヒアリング等により、SANEの主要なコンピテンシー(実践能力)を明確にした。主な骨子としては、①フォレンジック看護と性暴力の概要 ②被害者の反応と危機介入 ③地域機関との連携(SART)④被害者のアセスメントと必要な検査と治療 ⑤法医学の知識と技術 ⑥リプロダクティブ・ヘルスの基本的知識 ⑦帰宅/退院とフォローアップ計画 ⑧法的検討事項と訴訟手続きであった。合わせてSANE-Jガドライン案を作成した。同時に、茨城県立医療大学にて、研究代表者の所属にて例として専門業者と契約し、E-leaning システム構築」し環境を整えた。次年度にはWeb教育のコンテンツとして整理し、教材を確立して遠隔教育(e-learning システム)を作成し、参加者の学習と評価により、修正を加えながら汎用性のあるものとするために、異なる地域や団体においてSANE研修を受講した者が、共通のコンピテンシー修得を目指しSANE-Jの学習プログラムを評価できることを目指す。以上により、全国的なSANE-J認定基準の基礎を作り、研修者の拡大を図り、全国の性暴力被害者のためのワンストップセンターや医療機関等での性暴力被害者支援における看護の社会的貢献が期待できると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
e-learning 環境整備と教育ガイドラインとコンテンツ骨子までは作成できている。2020年3月中にコンテンツ作成を目指したが、新型コロナウイルス感染症対応もあり、メンバー間の分担が難しく、少々遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、e-learning教材の作成を行い、研究代表者の大学にて倫理委員会を申請し、研修試行、評価を目指す。研修者のフィードバックにより、研修内容についてはブラッシュアップを行う。
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Research Products
(4 results)