Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 理吏 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10530199)
小尾 正太郎 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10734452)
井上 晃男 獨協医科大学, 医学部, 特任教授 (20168454)
安田 智洋 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (20549604)
福田 宏嗣 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70526269)
豊田 茂 獨協医科大学, 医学部, 教授 (80332998)
柴崎 郁子 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80438689)
狩野 豊 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (90293133)
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Outline of Annual Research Achievements |
臨床研究 1) 心臓血管手術後の入院期間の延長に関する予測因子の検討: 心臓手術が予定されている192 人の患者に対して,術前,術中および周術期の臨床データを評価して,入院期間に影響を与える要因を検討した.サルコペニアは,心臓手術を受けた患者の術後入院期間の延長に関連する最も重要な要因であった.さらに,サルコペニアの改善,栄養状態の改善,および心肺バイパス時間の短縮は,心臓血管手術を受けたサルコペニア患者の入院期間を短縮すると思われた.2) 心臓血管外科周術期リハビリテーションにおける加圧トレーニング (K) の臨床効果の検討:K群(8例)は,術後200m歩行安定後を目安に入院中から開始し,退院後も週2回3ヶ月実施し,SMI,大腿前面筋厚(MTH)ならびに身体機能を術前,術後,術後3ヶ月の時点で測定した.Kを実施しない群をN群(8例)とした. NSMIおよびMTHは,術後1-2週間の測定でK群もN群も術前に比較し有意に低下した. SMI,MTHは,N群は術直後,術後3ヶ月の経過で有意な増加を認めなかったが,K群は術直後,術後3ヶ月の経過で有意な増強を認めた. K群の経過中に循環動態の悪化はなく,副作用も認めなかった.身体的フレイルを呈した患者のK群5人中2人は術後3ヶ月の筋力測定でサルコペニアからの脱却を認めた. 基礎研究: 1) マウス除神経モデルを用いた骨格筋肥大を誘導する温熱処置条件の検討: C57BL/6Jマウスの右座骨神経を切除したDEN群, 左座骨神経を切除せず皮膚を縫合したSham群を作成した. 1日1回の温熱刺激負荷2週間ではSham肢においてHEATで有意に筋湿重量が増加した.一方, DEN肢の筋湿重量は増加しなかった.さらに, このモデルで, 遺伝子のarray解析を行った. 2倍以上増加した遺伝子は,1040遺伝子, 0.5倍以下に低下した遺伝子は510個あった. KEGG pathway検索では, FOXOシグナル経路, autophagy, 細胞の老化などの生物学的機能に関与する遺伝子群が明らかとなった
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