2021 Fiscal Year Annual Research Report
A contextual and comparative analysis of religious festival headdress in Japan and Asia through the international collaborative research
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19H04415
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
黄 國賓 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (50441382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 康平 神戸芸術工科大学, 附置研究所, 名誉教授 (00226432)
さくま はな 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 准教授 (00589202)
曽和 英子 神戸芸術工科大学, 附置研究所, 研究員 (80537134)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | シャナ・チャム / 宇宙を冠る |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究は主にブータンの祭礼における冠調査と報告書の編集、印刷の作業を進めた。ツェチュは古都のプナカに始まった祭りである。ツェチュのメインとなるのが、僧侶たちによって演じられる宗教舞踊チャムである。その中に今回の主な調査対象となるシャナ・チャムがある。 今回の調査では1日目午前の「シャナ・チャム」には間に合わなかった。幸いにも2日目の「シャナ・ンガチャム」の視察は写真、映像により記録、把握した。1日目のシャナ・チャムは悪霊を鎮圧する儀式で、2日目のシャナ・ンガチャムは勝利を祝う儀式となる。その違いは、1日目のシャナ・チャムでは怒りの表情の忿怒尊(ふんぬそん)の怖い顔が施された大きな前垂れを下げ、金剛楔(プルバ)を振りかざしながら悪霊を調伏させる。一方2日目のシャナ・ンガチャムは、前だれを付けずに手に太鼓(ンガ)とバチを持って、勝利を祝賀する。 シャナ・チャムの踊り手たちは黒帽子を被った頭を地面に向けて丸く円を描いていた。地面に沈み返った悪霊たちに密教の仏法を示しているかのように見えた。「シャナ」の「シャ」は帽子、「ナ」は黒を意味するとのことで、「シャナ・チャム」は「黒帽子の舞踊」となる。この黒帽子こそ、悪霊を調伏する力を象徴すると言える。黒帽子の意味について、チャムの総指揮者の僧侶ツェチュさんにインタビューをすることができた。 一方、「宇宙を冠る」の報告書では、これまで調査してきたユーラシア大陸の北東部、中央部、東南アジア各地の「かぶりもの」に関する①造形、②神話的背景、③象徴性、④「かぶりもの」を戴く者の祭祀空間における行動や仕草、⑤宇宙観の5つの項目について研究調査の成果をまとめ、さらに、それぞれを比較・分析しながらアジアにおける「かぶりもの」の体系を解読した。 報告書はA4、6章からなり、252ページに及ぶ。そのうち32ページはカラー図版で構成されている。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)