2021 Fiscal Year Annual Research Report
Ultrasensitive MRI detection of spontaneous pancreatic tumors with nanocage-based targeted contrast agent
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19H04470
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村田 正治 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 教授 (30304744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内田 研宙 九州大学, 大学病院, 講師 (20452708)
河野 喬仁 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 特任講師 (90526831)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ナノ材料 / がん / 分子イメージング / 機能化造影剤 / MRI / 膵がん |
Outline of Annual Research Achievements |
膵がんは極めて予後不良であり、その治療成績は過去20年間でほとんど改善されておらず、5年生存率は10%程度に留まっている。したがって他のがん以上に早期発見が効果的な治療を行うための重要な条件となっている。実際、早期がんに相当する腫瘍径が1~2cmのTS1膵がんの5年生存率は50%程度、さらに1cm以下の場 合は80%に改善したとの報告もある。つまり、この1cm以下の膵がんを如何にして発見するかが今後の大きな課題である。 本研究では腫瘍径1cm以下の超早期膵がんを確実に描出するための画像診断システムを新たに開発する。その鍵となるのがナノカプセル型のMRI機能化造影剤で ある。この新規造影剤には、我々独自のナノ技術によってガドリニウム錯体を配向制御することによる超高感度化技術、膵がん特異的な分子を標的化した分子イ メージング技術、そして疾患に応じてシグナルを変化させる疾患応答技術を搭載する。本年度は膵がん細胞においてMRIシグナルを変化(インテリジェント化)させる手法を検討した。この手法を使えばより精度の高い膵がん診断システムの構築が可能であった。また母体となるナノカプセルを大腸菌を使ってより効率的に発現できるプロトコールも構築した。この発現系を使えば培養液1Lあたり10ー20mgの精製ナノカプセルを得ることが可能となる。これらの成果により、当初の目的である膵がんに対しての高選択的かつ高感度なMRI造影剤の開発を達成した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)