2020 Fiscal Year Research-status Report
現代エジプトにおけるクルアーン解釈とその社会的受容ーカイロ大学とアズハル大学ー
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19K00089
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
大川 玲子 明治学院大学, 国際学部, 教授 (50434189)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | イスラ―ム / クルアーン / コーラン / タフスィール / エジプト / クルアーン解釈 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍のため海外渡航ができなくなったため、日本国内での文献精読と論文執筆に重点を置いて研究を遂行した。研究成果として以下のものを発表した。 「現代クルアーン解釈者と越境としての亡命―ファズルル・ラフマーンとナスル・アブー・ザイド―」『越境する宗教史(下)』(リトン) "Interpretation of Hawwa'(Eve) in Contemporary Egypt: Tafsir(Interpretation of the Qur'an) of Muhammad Mitwalli al-Sharawi and Muhammad Sayyid Tantawi,"Orient56 (現代エジプトにおける「ハッワー(イブ)の解釈:ムハンマド・ミトワッリー・シャアラーウィーとムハンマド・サイイド・タンターウィーのタフスィール(クルアーン解釈)」『英文オリエント』56号) これらは、本研究が焦点を当てる、エジプトのクルアーン解釈者(アブー。ザイド、シャアラーウィー、タンターウィー)を扱い、現代のムスリム社会(エジプト)でどこまで解釈を現代化・学問化・西洋化することが認められるか、認められないのかを検討した。 そこから、クルアーンの言葉を歴史のなかに位置づけ、相対化しつつ神のものとして扱うという近代化された手法が認められず、反発を生んだり、無視され定着しないことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染拡大により、エジプトでの現地調査や海外での学会大会に参加することができず、調査や文献収集が大幅に遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延長し、コロナウイルスの収束状況に十分配慮しながら、現地調査を再開したいと考えている。それまでは日本国内で可能な文献精読を中心に進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、海外出張ができなかったため。
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Research Products
(2 results)