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2022 Fiscal Year Annual Research Report

リチャード・ハミルトン研究:ニューカッスル時代を中心に

Research Project

Project/Area Number 19K00198
Research InstitutionMiyagi Gakuin Women's University

Principal Investigator

吉村 典子  宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (20347917)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsリチャード・ハミルトン / 写真 / 版画
Outline of Annual Research Achievements

本研究の課題として掲げた(1)ニューキャッスル大学での「ベーシック・デザイン」の確立、(2)同大学付属ギャラリーでの展示実験と美術家との交流、(3)学内の制作機材・設備等の修復と活用による自身の表現メディアの開拓のうち、本年度は(3)を中心に進めた。これは、(1)と(2)とが総合的に結びつき、ハミルトンの実作品として展開する段階でもある。
(1)においてハミルトンはドイツ・ウルム造形大学を視察する。そしてウルムと関係のあったドイツの家電メーカーブラウン社のカタログが定期的に手に入るようになる。それをモティーフに(3)、つまり版をとおして作品を発表していく。ブラウン社に関わる作品すべてを所蔵先で実見調査を行い、当時のメディアとの関係を考察した論考を国際学会で口頭発表し、論文も採択された。
一方、1956年にロンドンで開催された「これが明日だ」展のハミルトン等の「グループ2」の展示とその図録は、(3)で一部は準備されていることがわかった。ハミルトンの《いったい何が、今日の家庭をこれほどにも変え、魅力的なものにしているのか?》(以下、《いったい何が…》と表記)は、この図録やポスターのためにつくられたコラージュであるが、そのポスターは(3)をとおして完成したものである。このポスターを2022年5月所蔵先で実見調査した際に気づいたことは、コラージュされたマテリアルの違いが、ポスターとして拡大プリントされることにより、はっきりと表れていることである。この中で写真が使われている部分からの展開が、1960年代初頭からの《People》とそのバリエーション、および、1968年の《Mother》である。これらを《いったい何が…》のメディアの展開として考察し、その成果を2022年8月に意匠学会大会で口頭発表した。論文化したものは2023年6月投稿予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] Richard Hamilton’s Artwork: Based on Braun’s Electronic Products2023

    • Author(s)
      Noriko Yoshimura
    • Journal Title

      Other Designs: Practices and Peripheries

      Volume: N/A Pages: TBA

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] リチャード・ハミルトンの《いったい何が、今日の家庭をこれほどにも変え、魅力的なものにしているのか?》のもう一つの意義 ―マテリアルのメディアに着目して―2022

    • Author(s)
      吉村典子
    • Organizer
      意匠学会大会
  • [Presentation] Richard Hamilton’s Artwork: Based on Braun’s Electronic Products2022

    • Author(s)
      Noriko Yoshimura
    • Organizer
      International Conferences on Design History and Studies
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2023-12-25  

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