2019 Fiscal Year Research-status Report
吉岡デジタルアーカイブの構築とそれを活用した戦後日本の科学批判に関する研究
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19K00282
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
綾部 広則 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80313211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川野 祐二 下関市立大学, 経済学部, 教授 (30411747)
溝口 元 立正大学, 社会福祉学部, 教授 (80174051)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 吉岡斉 / 科学批判 / デジタルアーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の主たる目標は、吉岡が遺した図書、資料の整理と電子化であった。具体的には、まず、図書の整理と一部目録の作成を行った。次に紙媒体として残されている資料をひとまとまりごとにファイリング化し、そうしてファイリング化した資料をテーマごとに分類する整理作業を行った。さらにそれらファイリング化した個々の資料をPDFファイルとして電子化する作業を行った。なお、その際、明らかに不要と思われるものについては、遺族の了承のもと廃棄した。 こうした作業を行った結果、図書の整理についてはほぼ完了した。図書の目録についても、関係者のご助力により、作成がほぼ完了した。一方、資料のファイリング化および電子化の作業についても9割がた終了した。ただし、PC等に電子ファイルとして残されている資料については、3割程度しか作業が進まなかった。これは、残されたPCのなかには、かなり古い機種が含まれており、起動さえままならなかっためである。当初は、PCから外付け媒体へ容易にファイルを抽出することが可能だと楽観的に考えていたが、上記の事情によりやや作業が難航している。 なお、完了に至らなかったのは、図書・資料が膨大な数にのぼった(図書で段ボール箱約300箱、紙媒体の資料で約100箱)ことが大きいが、作業を行う場を長期にわたって確保することが困難であったこともある。当初は、分担者の作業場を利用して整理を行っていたが、その作業場には借用期限があったため、資料のみ、代表者が借用した作業場に移動させた。しかし、そこにも期限があったため、代表者の研究室に一時保管し、一時的に借用した会議室等にいちいち移動させて作業をするなど、作業場の確保が困難であったためである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた紙媒体の資料の整理および電子化までほぼ完了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
第一は昨年度内に積み残した資料の整理と電子化作業である。ただし、新型コロナの影響で大学内での作業ができないため、やや遅れざるを得ない見込みである。第二は、すでに電子化を終えた資料の目録作りである。これについてはすでに電子化したファイルを参照しながらある程度進めることができるため、年度内には何とかめどがつく見込みである。第三は、PC等に電子ファイルとして残されている資料の保存である。これらについては、当初、PCから外付け媒体へ容易にファイルを抽出することが可能だと考えていたが、起動さえままならないPCが含まれているため、専門的知識を有する人々から助言をいただきながら本年度中にめどをつける見込みである。その上で、本年度は、すでに作業を完了した資料をもとに、分析を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
資料の電子化のために、当初見積もりよりも多額の経費が必要となったため、急遽、前倒し支払い請求を行った(不足する可能性を見積もって少し多めに請求した)。しかしながら、実際の電子化作業にかかる費用を厳密に見積もることができなかったため、実際に要した額と前倒し支払い請求額との間に差が生じることとなった。
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Research Products
(1 results)