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2021 Fiscal Year Annual Research Report

今川了俊著『難太平記』を中心とした南北朝・室町時代初期における武家文化の研究

Research Project

Project/Area Number 19K00306
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

和田 琢磨  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40366993)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田口 寛  梅光学院大学, 文学部, 准教授 (50625853)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords難太平記 / 今川了俊 / 太平記 / 武家文化 / お伽草子『もちうち』
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、研究期間の最終年度に当たるために、『難太平記』全体の注釈付けの完成を目指して活動した。コロナの影響で原本が確認できないなど、一部活動出来ないところもあったが、研究史の整理と語釈等は概ね出来たと考えている。
その他に、室町時代初期には原本が存在していたと考えられている西源院本系『太平記』の本文研究も行った。すなわち、織田本と西源院本の本文の比較検討を行い、織田本を底本とした西源院本系の校訂本文を作成して、『難太平記』の注釈に利用できる本文を作ることを目指したのである。この作業は、今後も継続する予定である。
また、興正派本山興正寺が所蔵する未翻刻資料、お伽草子『もちうち』について、これまでの調査研究における蓄積も活用しながら、その内容を考察した。本資料は、室町時代の戦乱である永享の乱・結城合戦に取材する作品であるため、現在の研究においては異なる分類のものとして扱われるが同じ素材を持つ軍記との関係を対照確認し、最も近似するものを指摘するなどした。
本研究において対象とした『もちうち』を含め、この研究期間で考究した作品・資料は、いずれも室町時代(広義)の武家の動向や文化に関わっており、本科研費研究課題と地続きのものといえる。例えば、『安宅一乱記』については、室町時代の水軍(海賊)の研究という点でも関わっており、『鎌倉大草紙』については、叙述の対象が『難太平記』と重なる部分のあることは先行研究に指摘されるとおりである。また、『鎌倉大草紙』の伝本研究の進捗は、『難太平記』の伝本研究に立脚する本科研費研究課題における注釈作成活動にも寄与するものである。
今後は、これらの成果をさらに発展させながら、『難太平記』の原本調査も完成させた上で、『難太平記』の注釈の出版を目指していきたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 興正派本山興正寺所蔵『もちうち』の位相・寸見2021

    • Author(s)
      田口 寛
    • Organizer
      伝承文学研究会第473回東京例会Zoomオンライン開催

URL: 

Published: 2022-12-28  

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