2020 Fiscal Year Research-status Report
明治文芸における新旧対立と連続性―近世文学および日本美術史との関連から
Project/Area Number |
19K00314
|
Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
井上 泰至 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 教授 (90545790)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 聡美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00366999)
合山 林太郎 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (00551946)
出口 智之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (10580821)
松澤 俊二 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (60582822)
木村 洋 上智大学, 文学部, 准教授 (70613173)
日置 貴之 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (70733327)
多田 蔵人 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (70757608)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 文学史 / 新派旧派 / 短歌 / 俳句 |
Outline of Annual Research Achievements |
オンライン研究会を2回行った。5月に木村洋氏は、明治文学史の登場を文明史からの転換という広い視点で報告した。9月には、青山英正氏の新著『幕末明治の社会変容と詩歌』の合評会と井上の旧派和歌の報告を行い、短歌革新をテーマとした。佐佐木信綱の旧派からの転向と、その背後に末松謙澄の存在がいることが浮かびあがってきた。なお、井上は9月に単著『正岡子規』を刊行、俳句のみならず多面的な活躍をした子規の活動の背景を、本科研の成果として公にした。日置は、明治戦争劇を新旧両派に渡って紹介。合山・多田は、近代の江戸的好古趣味について報告を行った。出口は小説の挿絵研究を、新旧絵画から迫った。松澤は新派和歌の言説について再検討を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
絵画・小説・俳句・短歌の各分野の新派旧派の活動の再検討を研究会で行い、及び井上著『正岡子規』で成果を報告できた。短歌については、末松兼澄関係和歌資料を発見し、今後の課題であることが見えてきた。当初予定していた演劇に関するシンポジウムはコロナのため見送った。
|
Strategy for Future Research Activity |
絵画の新旧について5月研究会を行い、これまでの研究の論点整理を行い、成果発表について検討し準備する。コロナの為、昨年度見送った演劇関係のシンポジウムについては再度調整して行う予定である。
|
Causes of Carryover |
演劇研究の日置の使用がコロナ流行によりなされなかった。日置の研究書の刊行を受けた研究会等で使用する方向で調整中である。
|
Research Products
(8 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 正岡子規2020
Author(s)
井上泰至
Total Pages
217
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
9784623090136