2022 Fiscal Year Research-status Report
Historical Semantic Change in Japanese Sign Language, Taiwan Sign Language and Korean Sign Language
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19K00592
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
相良 啓子 国立民族学博物館, 共創促進研究国立民族学博物館拠点, 特任助教 (90748724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 大介 豊田工業大学, 工学部, 教授 (00329822)
菊澤 律子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 教授 (90272616)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 歴史言語学 / 日本手話 / 台湾手話 / 韓国手話 / コーパス / 意味の変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、これまで収集したデータに基づいた分析を進め、研究成果発表を国内および米国で開催された国際手話言語学会で行った。まず、9月に国立民族学博物館で開催されたthe 14th Theoretical Issues in Sign Language Research conference (TISLR14)で、「Diachronic change in Japanese Sign Language, Taiwan Sign Language and South Korean Sign Language: Focus on kinship terms」をタイトルとして発表を行った。意味の変化については、「男たち」「女たち」の複数形として韓国に行き渡った両手の表現が、韓国では、複数形としても単数形としても使用できる一般化になった例を示した。続いて、11月にニューメキシコ大学で開催された15th Biennial Desert Linguistics Society (HDLS15)で、「Variation within and between sign languages in Japan, Taiwan and South Korea: The impact of language contact」をタイトルとして発表を行った。韓国手話は韓国語と、台湾手話は中国語および中国手話との言語接触によって語の意味が変わる例を示した。そこでは手話の「語族」の概念についても議論された。ニューメキシコに滞在中、現地の研究者と手話言語学における歴史変化について議論した。 執筆に関しては、研究分担者の原と打ち合わせを行い、「手話言語における言語接触」についての論文を共著で執筆中である。 国内での調査については、大阪の高齢話者と面会し、話者同士の会話を収録し、現在分析を進めている。その中で、特に「本当」「構わない」「上手」の表現に若者手話と意味の違いがあり、台湾手話、韓国手話と意味や用法を比較する方向性ができた。 台湾および韓国での調査においては、コロナ感染も関係して、年度内の調査はかなわなかった。今後の調査の方針とGlobal Signbankの展開について、台湾および韓国の手話言語学者と議論を行い、現在、令和5年度の調査に向けて準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナが落ち着いてきているものの、台湾および韓国の高齢手話話者を対象とする調査はなかなか実現できずにいる。これまで収集したデータの分析とその成果発表は行えているが、意味の変化を深めるためには、自然発生の会話データの収集が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、国内および韓国(7月)、台湾(10月)に、それぞれフィールド調査を予定している。それまでに国内での調査および分析を進め、年度末までには研究のまとめを行える予定である。
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Causes of Carryover |
年度内に予定していた国際手話の翻訳作業に時間がかかり年度を超えてしまったため、延長手続きを行った。令和5年度4月から5月に実施予定である。
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Research Products
(12 results)