2020 Fiscal Year Research-status Report
学習者のビデオ映像活用に基づいた韓国語プログラムの評価研究
Project/Area Number |
19K00842
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Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
岡田 靖子 清泉女子大学, 文学部, 非常勤講師 (40364830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤海 崇文 流通経済大学, 社会学部, 准教授 (60763349)
伊藤 武彦 和光大学, 現代人間学部, 教授 (60176344)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 外国語学習 / 韓国語学習者 / 混合法研究 / 動機づけ / 円卓シネマ / 振り返り / 異文化理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、短期大学における韓国語学習者の言語学習に対する動機づけや態度を検証することによって、韓国語コースのプログラム評価を実施し、韓国語コミュニケーション能力の育成を目指した授業構成を検討することを目的とする。 2020年度は、韓国語を学習している1年生14名を対象とし実施された外国語学習に対する動機づけに関する質問紙調査のデータを、L2動機づけ自己システムや自己決定理論の枠組みを用いて検討した。その結果、目標言語のコミュニティに対する関心が高いことが示された。一方では、韓国留学を経験していない学生は授業についていくことが難しくなることや、韓国語を使った将来の自分を想像しにくいことが示唆された。 また、2019年度に実施した言語学習に対する動機づけや態度に関して質問紙調査およびインタビュー調査のデータを検討した。その結果、メディアを通じた異文化接触が学習者の言語学習に大きな影響を与えることが示された一方で、学習者による留学経験が言語学習者に対してネガティブな影響を生むことが示唆された。 本年度は、代表者と研究分担者2名がオンラインによる打ち合わせを合計9回実施し、進捗状況を確認したうえで作業を進めた。その結果として、論文1本、学会における口頭発表2件を公開・実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は19年度からのビデオ撮影や質問紙調査を継続する予定であったが、代表者がデータを収集していた勤務校を辞したため、データ収集を継続することができなかった。また新型コロナ感染症拡大の状況により、参加を予定していたGLoCALL学会が延期になったことで、学会発表をすることが困難となった。
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Strategy for Future Research Activity |
円卓シネマを使った異文化理解教育や韓国語学習者のビデオ研究の分析を進め、学会で発表していく予定である。20年度に執筆した論文については今後、ジャーナルに投稿することを考えている。
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Causes of Carryover |
2020年度は参加予定していた国際学会が延期されたため当初、予定していた学会発表にかかる費用が未使用となった。2021年の学会発表にかかる費用や英語論文作成にかかる校閲代に充当させる予定である。
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Remarks |
岡田靖子のResearchmap(https://researchmap.jp/read0129134) 澤海崇文のResearchmap(https://researchmap.jp/sawaumi) いとうたけひこのResearchmap(https://researchmap.jp/itotakehikowako)
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