2019 Fiscal Year Research-status Report
Advancing written corrective feedback: developing and testing a support site for writers
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19K00853
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
R・S Lavin 熊本県立大学, 文学部, 教授 (70347699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Morrow Jeffrey 熊本県立大学, 環境共生学部, 准教授 (10760093)
吉井 誠 熊本県立大学, 文学部, 教授 (70240231)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | writing / SLA / 第二言語習得 / 社会文化論 / sociocultural theory / ライティング |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度をまとめると、基礎研究が予定通りより早く進み、逆に実践的な研究が予定より若干遅れている。 プロトタイプ・サイトに対しての教員、スチューデント・アシスタントによるフィードバックを受け、幾つか載せるべき文法項目及びその他スタイル等についての項目もフィードバックを頂いた。ユーザビリティーに関しては、先ずプロトタイプ・サイトは作る側の利便性を優先にして作成されているので、新しいサイトではその構造を大幅に変える必要があるという結論に至った。しかし、利用の目的、方法によって最も相応しい構造が異なる。教員がリンクによるフィードバックを学生の作文に付ける(例えば Google Docs のコメントを利用して)のであれば、(アルファベット順や利用頻度順の)リストが適切であろうが、学生がブラウジングや検索に使うとう目的を優先にすれば、テーマによる構成と優れた検索機能が重要になってくる。こういう結論が大きな迷いを生じた。新しいサイトの発注まで行けば、費用がかかり、その後の変更はなるべく修正に留めたい。従って、プロトタイプ・サイトを改良し、その改良に対するフィードバックに基づいて更なる検討を行なって上、新しいサイトの発注を2020年度に行うこととした。 理論の面では、フィードバックはライティングのプロセスの中でどのような役割を果たすか、学習者の言語やライティングの発展をどのように概念化すべきか検討した。2通の論文(Sociocultural and interactionist approaches to second language acquisition: Are they compatible?;Towards improved corrective feedback in Japanese EFL writing instruction)の執筆と3回の学会発表(において、ヴィゴツキー (1978, 1987, 等) の最近接領域の展開、応用を検討してきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、既に持っていた理論的な土台を元に、いわゆる「ストレートに」従来のフィードバックサイトの改良、再構築に取りかかる予定だったが、ユーザーのフィードバックの結果、サイトの目的、利用法を再検討し、明確にする必要があるかも、ということになった。同時に、複数の研究者やライティングの指導者の指摘を受け、フィードバックはライティングの指導の中で行われることから、その中のライティング・フィードバックの役割をもっとはっきりと概念化すべきということが判った。2019年度において、論文の執筆と学会発表がわりと多くに恵まれ、それらを活用して論理的展開の面ではかなり進んだ。それは、フィードバックの基本的な考え方やその活用法に貢献し、(特に最後の方に)プラスになると考える。その反面、さき述べたように、サイトの構成に関するフィードバックを集めることが出来たものの、それに基づいて新しいサイトのデザインを決め、新しいサイトの発注することまで至らなっかた。
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Strategy for Future Research Activity |
先ずは、新しいサイトのデザインを決め、新しいサイトの発注することが最優先。当初の予定より遅れるが、デザインの良いものが出来あがれば、後の修正の段階では多少の時間の省略は可能になると考える。それ以外は原則として予定通りの実証研究、個人からのフィードバックやアンケート調査によるフィードバックに基づいてサイトの修正を行う予定である。 現在、コロナウィルスの影響で学会発表の機会はあまりないが、良い機会があれば、研究成果を発表したいと思う。 2019年度、理論の面では随分進んだが、2020年度にもそれを続け、理論的枠組と使えるサイトをワンセットで最後に提案できるようにしたいと考える。
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Causes of Carryover |
使用額の大部分がウェブサイトの発注で使用する予定である。物品では、書籍、事務用品等を購入予定である。COVID-19 の状況が許せば、学会発表を一回する予定である。
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