2023 Fiscal Year Research-status Report
役割語分析で英語のアカデミックライティングスキル向上を目指す地域貢献型PBL
Project/Area Number |
19K00884
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
安田 尚子 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10461724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BLAKE John 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (80635954)
Pyshkin Evgeny 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (50794088)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 地域貢献型PBL / 役割語 / 漫画 / ライティング / プロジェクトベースラーニング / マルチモダリティ / 大学英語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大学生を対象に漫画の言語分析を通じて協働型のPBLを実施し大学の英語教育に斬新で効果的なアプローチを確立することを目指す。最終目標は外国人 に地域情報を伝える日英漫画ガイドブックを作成することである。本研究を通じて文語体・口語体の区別と正確さ、文法項目の正確さ、文章の多様性、表現の多 様性の変化を測定する。併せて学習動機、 共同作業、法令遵守等に対する質問調査を実施する。2023年度は2022年度に作成した漫画作品を公開し、地域の外国人や観光客を対象としたグルメガイドとして役立て、地域貢献型PBL英語プロジェクトの完成とする予定であった。しかしながら、コロナ禍の影響を受けて営業形態に変更があった店、閉店、移転の店が続出したため、研究代表者が漫画の情報を訂正し、英語テキストの作成および校正をやり直すことになり予定以上の時間を要してしまった。また、使用したツールや画像の版権等のチェックについて学会参加時に参加者から指摘があったため、こちらも再確認をし、公開に問題のない形にした。 この研究は2024年度に再延長され、最後の配信を完成させる予定である。2023年度3月末に日本語・英語漫画作品の校正は完成し、漫画プロジェクトに参加協力があった店舗への作品配布をハードコピーで行い完了した。デジタル配信については作品の違法利用などの懸念が指摘されたこともあり配布の是非について2024年度再検討が必要であるが、印刷物については福島駅近辺のホテル等に配布し、外国人宿泊者に英語版地域グルメ情報として役立ててもらう予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
地域貢献型バイリンガル漫画の外国人への配布がまだ実施されていないため、やや遅れているといえる。しかし日本語版、英語版ともに作品は完成しており、プロジェクトに参加した地域の店舗には配布済みである。今後製本と外国人向けの配布先の検討、配布、漫画プロジェクトに協力いただいた店舗からのフィードバック収集と分析、今後の展望でプロジェクトは完成する。
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Strategy for Future Research Activity |
バイリンガル漫画制作は終了しており、残りは作品公開のみである。本課題の期間中に、漫画作成に協力いただいた店舗の多くが営業時間やメニューの見直し等を行い、一部店舗は閉店移転となった。したがって、最終的な漫画の公開にあたり、しばしば変更される情報は漫画中から削除し、代わりに店舗のHPなどのリンクを紹介することで最新情報を確認できる形に変更したい。また、住所の記載のみではわかりにくいため、店の位置を記した簡単なマップを作成したい。完成したバイリンガル漫画の配布を紙媒体でホテルや国際交流協会を通じて行い、悪用の懸念がない場合はデジタル配信も併せて行い、プロジェクトの完成とする予定である。
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Causes of Carryover |
プロジェクトの最終まとめが完成しておらず、作品の配布に関わる費用や通信費が残っている。
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