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2022 Fiscal Year Research-status Report

ドイツ連邦議会における拒否権発動回避策の分析

Research Project

Project/Area Number 19K01454
Research InstitutionSophia University

Principal Investigator

河崎 健  上智大学, 外国語学部, 教授 (20286751)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywordsドイツ / 連邦議会
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、2022年夏に渡独し、フランクフルト・ドイツ国立図書館、ベルリン・フンボルト大学図書館にて研究に関する多くの資料を渉猟することができた。同時に、現地の研究者仲間や専門家へのインタビューを通して、貴重な知見を得ることができた。具体的には、2023年2月に実施されたベルリン州議会選挙のやり直し選挙の顛末と、ベルリン市の政治状況、野党になったキリスト教民主同盟の連邦議会の今会期における方針、ベルリン市の発展の歴史、ショルツ現政権を取り巻く政治情勢、地方議会議員のリクルートメントと活動といった多岐にわたる事項について貴重な情報を習得することができた。また渡独中には、ボン近郊にあるコンラート・アデナウアー財団およびアデナウアー博物館を訪問して、キリスト教民主同盟やアデナウアー元首相を中心としてドイツの歴代首相に関する資料を渉猟することができた。
とりわけショルツ新政権のウクライナ政策や連邦議会・首相官邸の制度面での新たな特徴については、専門家を日本に招き、所属大学で2022年11月にシンポジウムを開催することで、学内外への広く知見を広めることができた。同シンポジウムでは、ショルツ政権の内政外交の全般的な成果を発表し、また外部の専門家に日本の首相官邸の制度面での講演をお願いすることで日独の首相官邸比較をすることができた。その成果の一部は、一般向け商業誌で発表しており、また学術雑誌での同シンポジウム著者らによる特集記事も現在計画中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初は、交付後にできるだけ毎年度渡独し、なるべく広範囲の専門家に話を聞く予定であったが、コロナ禍で渡独がままならず、ようやく昨年夏にドイツ行きが可能になったが、学務との兼ね合いもあり、十分な時間が取れず、予定していたインタビュー等もすべて実行できなかった。そのため延長手続きを取らせていただき、2023年度に継続して実施する予定である。

Strategy for Future Research Activity

2023年度は、1回ないし2回の渡独を予定している。2回の可能性を考慮しているのは学務との兼ね合いで、十分な時間が取れず、情報収集が不十分になることが危ぶまれるためである。しかしいずれの場合でも2023年度は本研究の最終年度であるために、何らかの成果を挙げて、学会発表ないし論文執筆につなげる予定である。

Causes of Carryover

本研究開始後2年間、コロナ禍で予定していたドイツでの研究活動ができなかった。昨年、ようやく1回の渡独が可能であったが、予定作業が十分に遂行できなかったため、延長をお願いした。資金は、第一に2023年8月および(ないし)2024年2月・3月に予定している渡独の渡航費用に使用する予定である。第二に、研究を進める上で必要になった文献の購入に充てるつもりでいる。第三に、パソコン関連や文具関連などで必要になった器材の購入にも使わさせていただく予定である。

  • Research Products

    (6 results)

All 2023 2022 Other

All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (3 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results) Book (1 results)

  • [Int'l Joint Research] ベルリン経済法科大学(ドイツ)

    • Country Name
      GERMANY
    • Counterpart Institution
      ベルリン経済法科大学
  • [Journal Article] ドイツは対露依存を脱却できるのか - 友にも敵にもなる東の大国との関係再構築が課題2022

    • Author(s)
      河﨑健
    • Journal Title

      改革者

      Volume: 6月号 Pages: 6,9

  • [Journal Article] ああ、シュレーダー2022

    • Author(s)
      河﨑健
    • Journal Title

      改革者

      Volume: 10月号 Pages: 46,46

  • [Journal Article] 選挙後の新体制を受けたEUの行方2022

    • Author(s)
      河﨑健
    • Journal Title

      改革者

      Volume: 12月号 Pages: 6,9

  • [Presentation] ドイツ・ショルツ政権の現在2022

    • Author(s)
      河﨑健
    • Organizer
      ソフィア・シンポジウム
    • Int'l Joint Research
  • [Book] Gemeinsame Herausforderungen. Ein akutueller Blick auf den deutsch-japanischen Wissenschaftaustausch anhand von Beitraegen aus den Ringvorlesungen 2021 und 2022,2023

    • Author(s)
      K.Aizawa, M.Speich, A.Freimuth,M.Hoch, R.Effinowicz, W.Watanabe, T.Nishiyama, M.Pilz, S.Sakano, P.-J. Alexander, C.Kress, Y.Nishitani, M.Ide, J.Majima, M.Unkel, T.Tsuji, T,Kawasaki, R.Maeda, K.Adachi-Rabe, N.Hiraishi, J.Yamanaka, S.Aoki, K.Mishima, W.Seifert, G.C.Kimura, T.Fujihara, Japanische Kulturinstitut Koeln
    • Total Pages
      15
    • Publisher
      Indicium Verlag
    • ISBN
      978-3862056453

URL: 

Published: 2023-12-25  

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