2020 Fiscal Year Research-status Report
開発・安全保障の連結ー人の移動をめぐるEU対外政策分析への応用
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19K01500
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
増島 建 神戸大学, 法学研究科, 教授 (30286017)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 開発 / 安全保障 / 欧州連合(EU) / 人の移動 / ヨーロッパ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「開発・安全保障の連結ー人の移動をめぐるEU対外政策分析への応用」と題して、近年みられる開発と安全保障の間の相互関連の増大の実態と問題点を、欧州連合(EU)による域外からの難民・移民に関する政策の分析を通して明らかにしようとするものである。2020年度は予定していた海外出張調査及び研究者の招聘ともにコロナ禍のために実施できず、研究の遂行に極めて大きな支障が生じた。そうした中でEU及びメンバー国の近年の人の移動をめぐる対外政策に関する研究の分析を進めた。コロナ禍という新たな状況の中で、研究対象であるEUにおける人の移動に関する問題状況に大きな変化が生じてきており、こうした新たな状況やトルコ・ギリシャの関係、フランスとトルコの関係について時事的な情報をフォローし、研究をアップツーデートなものにするための準備作業を行った。しかし研究の中核を占める海外調査及び研究協力者との交流・意見交換ができなかったため、研究を当初の予定通り進展させることはできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は海外の研究協力者との密接な連携および現地調査を柱としており、コロナ禍で海外調査がまったく実施できなかったことにより、研究の進展は当初の予定よりも大幅に遅滞することを余儀なくされた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、実施できなかった海外調査および海外研究協力者との連携を進めることを希望しているが、感染症の状況に大きく左右されることが予想される。そのため引き続き海外研究協力者とは遠隔で連絡を取り合うとともに、二次文献を検討すると同時に、現下のさまざまな時事的な変化をインターネット資料によってフォローし、最新状況を研究に取り入れることをめざしたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため研究の中核を占める海外研究協力者の招聘や現地調査をまったく行うことができなかったため、当初の予定通り研究を進めることができなかった。本年度は海外出張を目指しつつも、感染症の蔓延により実現できなかった場合に備えて、遠隔による研究者との連携を引き続きはかるとともに、二次文献の検討や、最新の情勢のインターネットによる把握に努めたい。
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