• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

Entrepreneurship and social network

Research Project

Project/Area Number 19K01900
Research InstitutionNagoya University of Commerce & Business

Principal Investigator

石井 正道  名古屋商科大学, 経営学部, 教授 (60356277)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢本 成恒  名古屋商科大学, 経営学部, 教授 (10635775)
亀倉 正彦  名古屋商科大学, 商学部, 教授 (60329688)
柳 承辰  名古屋商科大学, 経営学部, 講師 (80580307)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2025-03-31
Keywordsアントレプレナー / 事業機会 / 不確実性 / 意思決定 / 予測
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、発見型と創造型の2つのアントレプレナーシップの間で、ネットワーク活動に関して違いを明らかにし、アントレプレナーシップにお けるネットワークのマネジメント方法に関する知見に貢献することであった。
昨年度において、発見型と創造型の2つを分類する手段を検討する段階で、先行研究が主張する創造型のアントレプレナーは「予測」をしない、ということについて、既存のデータで検証したところ、「予測」をしていたことを発見した。ここまでが2022年度の研究である。
2023年度は、「予測」に関する研究成果を、主要な国際学会に投稿したが、残念ながら通らなかった。このときの理由の一つは、先行研究との関連で、アントレプレナーが予測をするかどうか、については、アントレプレナーの意思決定研究の流れがあり、その中での位置付けや先行研究との違いなどの明確化が不足している、という点が挙げられている。そのため、意思決定分野を含め関連する先行研究調査を行なってきた。今後、この点を詰めていかなければならない。
アントレプレナーの予測活動は、非常に重要だと認識している。今までの調査の結果、アントレプレナー自身の予測が事業機会形成の活動を方向づける重要な役割をしている。優れた予測をすれば、より事業機会を形成できることが想定される。そのため、成功しているアントレプレナーの予測にパターン等を見出せれば、予測をうまくする方法が見出され、今後のアントレプレナー育成などに役立つものになる可能性があると考えている。
なお、本研究が扱っている「予測」は、従来から研究されている科学技術予測の予測とは異なるもので、アントレプレナーが事業機会を形成するときに行う予測のことである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初の目的はアントレプレナーシップにおけるネットワーク活動において発見型と創造型の違いを研究することであったが、創造型の特徴と言われていた「予測」しない、という要素に疑問を持ち、昨年度は、創造型のアントレプレナーでも「予測」することを発見した。今年度は、この発見を論文にして主要な国際学会へ投稿を2回ほど試みたが、アクセプトに至らなかった。指摘された論文としての課題は、先行研究における位置付けが主要なものとなっている。
その後の先行研究の調査では、アントレプレナーの意思決定の研究分野に関連づけられると考え、研究が盛んに行われているeffectuation/causationや、近年注目を集めつつあるjudgmentについての先行研究をレビューしてきた。これらの先行研究の中では、全くと言っていいほど予測は扱われていない。これから、さらに先行研究を分析し、どのように位置づけられるのかを考察する予定である。

Strategy for Future Research Activity

「アントレプレナーの不確実性下における意思決定」の研究分野に焦点を当て、その中でも注目されている、judgmentを含めて先行研究調査を行い、予測という活動を、どのように位置づけられるかを検討する。これによって、研究課題を絞り込み、仮説を作成して、インタビュー調査を実施することを考えている。
アントレプレナーの予測活動は、非常に重要だと認識している。今までの調査の結果、アントレプレナー自身の予測が事業機会形成の活動を方向づける重要な役割をしている。優れた予測をすれば、より事業機会を形成できることが想定される。そのため、成功しているアントレプレナーの予測にパターン等を見出せれば、予測をうまくする方法が見出され、今後のアントレプレナー育成などに役立つものになる可能性があると考えている。

Causes of Carryover

今年度、国際学会へ投稿したが、アクセプトされなかった。主要な理由は先行研究における位置付けが不十分であることだった。それを受けて、アントレプレナーの意思決定の研究分野におけるeffectuation/causatuionやjudgmentに関する先行研究をレビューしてきたが、予測についての研究は見つかっていない。どのように先行研究の中での位置付けを行うか、を試行錯誤して今年度を終了した。
次年度は、さらに「アントレプレナーの不確実性下における意思決定」という切り口で、予測という活動を先行研究の中でどのように位置付けられるか、を検討し、これによって導かれる仮説について、アントレプレナーへのインタビュー実施、論文作成などで主要な予算を使用したいと考えている。

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi