2023 Fiscal Year Research-status Report
被差別部落からの転出者に対するインターネットを介した「新しい」差別に関する研究
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19K02079
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
齋藤 直子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (90599284)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 被差別部落 / 転出入 / アイデンティティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、インターネット上で被差別部落の地名や人名が晒されている現状において、被差別部落からの転出者が、部落出身のアイデンティティを維持しているのか、「さらし差別」についてどのように考えているのか、出身地域とのつながりは維持されているのかなどについて研究をおこなった。 研究の成果を、齋藤直子2024「被差別部落からの転出という経験」『人権問題研究』第21号 大阪公立大学人権問題研究センター pp.5-28として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述のように、2023年度には、研究の成果を論文にすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間の大半がコロナ禍であったため、当初は大阪府外でも聞き取り調査をおこなっていたが、コロナ禍においては大阪市内での聞き取り調査に集中したため、予算の残余が生じたため、2024年度は継続して追加の調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究期間の大半がコロナ禍であったので、聞き取り調査のフィールドを大阪市内に限ったために旅費の残余が生じたことが理由である。すでに本研究の成果は論文にまとめられているが、大阪市内の調査地で継続して調査をすすめる計画である。
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