2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K02117
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
羽田野 真帆 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (90635038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
照山 絢子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (10745590)
松波 めぐみ 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (80512607)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 聴覚障害のある教員 / 聴覚障害教員 / ろう教員 / 手話 / 障害学 / 合理的配慮 / チームエスノグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、障害学の視点から聴覚障害のある教員(以下、聴覚障害教員)の教職経験について検討することである。研究実施計画の2年目にあたる2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、計画していたように研究成果を上げることができなかった。以下にその理由を詳述する。 2020年度は、2019年に実施したフィールドワークを踏まえ、聴覚障害教員に対するインタビュー調査をすすめることを予定していた。しかし、調査依頼を予定していた教員は研究チームのメンバーとは居住地が離れており、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から対面でのインタビュー実施を断念せざるを得なかった。また、対面でのインタビュー調査実施が困難になったことを受けて、研究チームで協議をし、テレビ会議システムを活用したオンラインによるインタビュー実施も計画したが、調査者自身が画面越しでの手話のコミュニケーションに不慣れであったことや、オンラインでの手話での会話は疲労度が高く長時間のインタビューを依頼することがためらわれたため、2020年度中は実現にいたらなかった。以上の理由から、2020年度は当初計画していた通りに調査活動をすすめることができなかった。 2020年度の経緯を踏まえ、今後は調査の実施計画を柔軟に修正しながら、オンラインでのインタビュー調査をすすめる予定である。また当初の研究実施計画から大幅に遅れていることから、研究期間の延長を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初計画していたインタビュー調査を実施することができなかったためである。当面、対面での調査は実施困難であることが推測されることから、テレビ会議システムを活用したオンラインによるインタビューを実施することを前提に調査計画を修正した上で、調査活動を遂行する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としてまず、インタビュー調査の実施計画を柔軟に修正する。現在の新型コロナウイルスの感染状況を考慮すると、今後も対面でのインタビュー調査を実施することは難しいと考えられる。そこでオンラインでのインタビュー実施を前提とし、インタビュー項目や1回の調査時間等を再検討することとする。 なお、当初計画では2021年度が研究計画の最終年度であったが、研究期間を1年延長することを計画している。2021年度中にインタビュー調査をすすめ、次年度はその分析と成果発表にあてる予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2020年度に調査活動を進めることができなかったためである。インタビュー調査にかかる旅費や文字起こしの外部委託料等を計上していたが、これらをすべて次年度に繰り越すこととなった。2021年に集中的にインタビュー調査を実施することで、未使用額を使用する計画である。
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