2021 Fiscal Year Annual Research Report
過疎地域における集落支援のコミュニティ・ガバナンスと資源の変化:方法論を中心に
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19K02193
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
中田 知生 北星学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (10265051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 和良 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20275431)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地域福祉 / コミュニティガバナンス / 質的データ / 量的データ / 方法論 |
Outline of Annual Research Achievements |
過疎地域における町内会・自治会を中心とする集落活動について、コミュニティガバナンスを中心に、どのように進展するかについて、北海道、東北などのこれまでも調査に入っていた地域において新たに量的・質的データを収集するとともに、その方法を考えつつ、理論化することを目論んだ。 量的データ、質的データ、そして、地理情報データとその分析については、研究会を開催し、地域データ分析の例を示した。たとえば、地域を分析するために、地理情報システム(GIS)については、各種ソフトウェアを用いて、分析を行った。特に、QGISを用いた北海道における地域包括支援センターの分析なども行った。また、地理情報を含む、空間自己相関モデルの分析などにより、最上町の地域の様相を地図上に落とし込むことに成功した。 また、質的データを用いた分析においては、質的データ分析ソフトであるmaxqdaを用いた分析や、また、SCATなどのテキスト情報の分析について触れたり、他方で、カテゴリカルデータの整理と因果関係の検証を行うための、質的比較分析により、最上町データの分析を行った。最後に、研究会では、混合研究法なども扱い、その中間支援組織の介入についてのモデルの検討を行い、実際の調査の準備などを行った。 しかし、データ収集の計画を立てていたものの、コロナ禍のために実際に集落へ入ることが難しく、データ収集は困難であり、集落活動に関する分析が終了していなかった。
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