2020 Fiscal Year Research-status Report
非行少年における対人意識の変容と非行抑止に関する研究
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19K02201
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| Research Institution | Bukkyo University |
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Principal Investigator |
作田 誠一郎 佛教大学, 社会学部, 准教授 (10448277)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 非行少年 / 対人意識 / 規範意識 / 非行抑止 / 支援者観 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、非行少年の対人意識および規範意識の変化を明らかにするために、少年院に在院している少年を対象としてインタビュー調査を実施している。今年度は、短期処遇および長期処遇の少年に対して、非行少年の対人意識における特徴および出院後の社会復帰に関連する変化を中心にインタビューによるデータの収集（同一の少年に対して入院直後と出院直前の計2回実施）をおこなう予定であった。周知のとおり、新型コロナの影響があり、施設におけるインタビュー調査は困難となった。しかし、1ヶ所の少年院において新型コロナ蔓延以前に同施設における1回目の調査を終えていたことから、施設に調査の継続性を重視してもらい調査を実施できた。またもう1ヶ所の施設では、消毒ならびに検温等を含めた感染予防の徹底を厳守して調査を実施することができた。
調査内容に関して、第1回目のインタビュー調査では、全体的な状況（家族関係、友だち関係、学校生活、少年院の生活など）を把握するために予め質問項目を用意し、それぞれの関係における対人意識に関連する内容について聞き取った。また入院に至るまでの非行内容について、これまでの生活史を含めてインタビューした。その後、2回目の調査において少年院の生活や法務教官との関わり、出院後の生活を中心にインタビューを実施した。特に本研究の中心となる対人意識および規範意識の変化について、1回目のインタビュー結果を比較することを前提に調査を計画して概ね実行できた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本調査の実施施設は、当初の計画に基づけば調査対象の施設が残っている状況である。調査に先立ち対象施設とは協定書を交わしており、今後の新型コロナの収束を待って改めて調査を実施する予定である。新型コロナの蔓延によって、施設に立ち入ることが困難な状況であったが、拡大の波が収まりつつあった時期に調査実施の打診を施設におこない、2施設の調査が終わりつつある。調査の実施とともに、文献等による少年非行に関連する先行研究を進めており、最終年度に向けて計画的に遂行できるよう留意している。
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| Strategy for Future Research Activity |
2021年度が最終年度となっており、これまで聞き取りをおこなった施設のデータを用いて分析をおこなうことも視野に入れて調査のまとめを検討している。今後の新型コロナの収束ならびにワクチン接種の進捗状況によって、当初予定していた残りの施設に対して調査の再開を依頼する予定である。期間内に調査の実施できない状況が生じた場合、上記の通りこれまでの調査データから分析をおこない、まとめる予定である。
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| Causes of Carryover |
新型コロナの感染拡大にともない、当初予定していた施設におけるインタビュー調査および資料収集に遅滞が生じている。しかし、感染の収束ならびにワクチン接種の状況が迅速に進んだ場合は、遠方の施設が多く、書き起こしによるアルバイト料も当初の予定のとおり発生することになるため、経費を繰り越すことになった。
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Research Products
(2 results)
