2021 Fiscal Year Research-status Report
知的障害者の中長期のキャリア形成が企業活動にもたらす効果
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19K02247
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
根本 治代 昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (70386340)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 組織社会化 / 知的障害者 / 中長期のキャリア形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、障害者の能力の維持・開発を中心としたキャリア形成の進展が、企業における障害者雇用の促進にどのような影響を与えているのかを、キャリア形成が難しいとされる知的障害者の組織社会化(Organizational socialization)のプロセスから実証的に検証することである。 2022年度の研究実績として、知的障害者雇用における職場管理者による支援事例から、1)職業的社会化(仕事に関する職業的価値やスキル)、2)文化的社会化(組織で重要視される価値観や行動規範、暗黙のルール)、3)役割的社会化(職場の上司や同僚、顧客から求められる役割)の3つのプロセスから社会化エージェントの役割を分析した。その成果を、日本発達障害学会第56回研究大会「企業における知的障害者のキャリア形成に向けた支援」にて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査の進捗状況は、知的障害者雇用における中長期のキャリア形成にかかわる質問項目を作成し、企業の職場管理者へのインタビュー調査を、2021年8月~2022年3月に実施予定であったが、コロナ感染予防による自粛のため企業への調査が困難となった。オンラインによるインタビュー調査は実施できたが、予定していた2022年度3月までに企業への調査をすべて実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
助成期間を延長し、2022年3月までに実施予定であった企業の職場管理者へのインタビュー調査を、2022年7月までに実施し、すべてのインタビューデータを2022年10月までに分析する。その成果報告を2022年10月~12月の学術学会にて報告する。
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Causes of Carryover |
コロナ感染拡大による自粛のため延期となった企業へのインタビュー調査を2022年7月まで延長し実施する。インタビューデータを2022年10月までに分析し、10月~12月の学術学会にて成果報告する予定である。2022年度はインタビュー調査による謝礼やデータ分析のためのソフトの購入、学術学会への参加費、交通費に使用する。
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