2019 Fiscal Year Research-status Report
地域における子ども・若者支援に関する研究-教育と福祉の統合の視点から
Project/Area Number |
19K02396
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高田 一宏 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80273564)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
棚田 洋平 一般社団法人部落解放・人権研究所(調査・研究部), 企画・研究部, 研究員 (00639966)
諏訪 晃一 大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (50440962)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 子どもの貧困 / 社会的排除 / 教育と福祉の連携 / 子ども・若者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
この共同研究の目的は2つある。第一に、地域における子ども・若者の「居場所づくり」、学習支援、「子ども食堂」などのフィールド調査を行い、貧困や社会的排除に直面する子ども・若者への継続的支援を行う上での、政策的・実践的課題を明らかにすることである。第二に、調査研究をふまえて、教育学と社会福祉学を橋渡しする、教育・福祉連携の理論を構築することである。 ひとつめの目的に関わっては、八尾市、箕面市、高槻市で、子ども食堂、学習支援、ベトナム人の子どものためのベトナム語教室などの観察と聞き取りを行った。また、子ども食堂の調査と連動して、中間支援組織(フードバンク)の関係者への聞き取りも行った。さらに、大阪市内の新来外国人(ニューカマー)の多い地域における学習支援教室について、当地で継続的なフィールドワークを行っている研究協力者(大学院生)を交えて事例検討を行った。 ふたつめの目的に関わっては、研究分担者・研究協力者が学会発表や論文投稿(印刷中)を行い、調査研究で得られた知見を広く発信した。 なお、以上については、4月、8月、12月、3月に、研究分担者・研究協力者が集まって知見の共有をするとともに研究のすすめ方について、話し合いをした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた研究分担者が異動・退職したので研究組織を組み換えたが、新たな研究協力者を加えるとともにフィールド調査の対象地を見直し、順調に研究をすすめることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度に行ったフィールド調査を続けるのと並行して、研究分担者(棚田)の所属する研究機関(部落解放・人権研究所)で、公開の連続学習会を行って、各地の取り組みの交流や知見の共有を図る。また、学会で中間まとめとして発表を行う。 ただし、コロナウイルスの感染にともなう緊急事態宣言が続いているため、現時点(5月初旬)ではフィールド調査を再開する目処がたっていない。連続学習会の開催時期も未定である。学会も延期・中止される可能性がある。随時、研究計画を見なおすことにしたい。
|
Causes of Carryover |
年度の終わりごろに予定していた調査と学会参加が、コロナウイルス感染拡大のためできなくなった。余った額は次年度の旅費や図書購入費にあてる。
|
Research Products
(8 results)