2020 Fiscal Year Research-status Report
生徒の視点に立った中学校の運動部活動の在り方に関する研究
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19K02407
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
後藤 彰 日本体育大学, スポーツ文化学部, 教授 (70740025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門屋 貴久 松山大学, 法学部, 講師 (50837515)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 運動部活動の活動停止 / 生徒の運動欲求 |
Outline of Annual Research Achievements |
〇令和2年度については、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策等に関連して、緊急事態宣言による学校の休校や部活動の活動停止により、公立中学校の生徒及び保護者、教職員を対象とした質問紙調査を実施することができなかった。また、運動部活動については、公式戦等の中止もあり、生徒の視点に立った中学校の運動部活動の研究自体を進めることが困難な状況となった。とりあえず、一昨年度実施した予備調査のアンケート結果の分析考察を更に精査し、生徒の自由記述をテキストマイニングを使用して分析し、考察を行った。 その結果をもとに、新たな質問紙調査案を作成してきたが、ここまでで一旦ストップとなった。その後、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策禍における運動部活動の実態について、公立中学校2校の校長先生を対象にインタビュー調査を実施した。その中では、運動部活動が活動停止となり、また、公式戦も中止となったことから、運動部活動に対する生徒の活動意欲は低下するとともに、生徒の運動欲求に対してどのように応えるかが大きな課題となったとのことであった。学校では、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策禍の中で、あらためて運動部活動の意義や役割、教育的効果を見直す機会ともなったが、多くの生徒にとっては、心身ともに充足されない学校生活になっていたことも実感できたとのことであった。このような調査結果を踏まえ、今後の研究の在り方についても、新型コロナ感染症の拡大状況等を鑑みながら検討していくこととなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
〇新型コロナウイルス感染症拡大防止対策、それに伴う緊急事態宣言などにより、運動部活動の停止、公式戦の中止となり、生徒の視点に立った運動部活動の在り方に関する研究を順調に進めていく環境が整わない状況となった。そのため、新型コロナウイルス感染症拡大防止禍における運動部活動の状況等について、公立学校の校長先生からヒアリングやインタビュー調査を実施するにとどまった。
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Strategy for Future Research Activity |
〇新型コロナウイルス感染症拡大防止対策禍の中で、公立中学校における運動部活動が従来通りの活動に戻るのか、また、このコロナ禍の中で活動等に制限をしたままで当面活動をするのかなど、この先不透明な部分が多いため、今後の研究の在り方等について、研究分担者と協議して進めることにする。
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Causes of Carryover |
〇新型コロナウイルス感染症拡大防止により、主たる研究の対象であった中学校の運動部活動が活動停止、公式戦中止となり、研究対象の生徒への調査を実施することができなかった。次年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の状況とを踏まえた中で、質問紙による調査等の実施方法等を検討して進めていく。
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