2022 Fiscal Year Research-status Report
生徒の視点に立った中学校の運動部活動の在り方に関する研究
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19K02407
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
後藤 彰 日本体育大学, スポーツ文化学部, 教授 (70740025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門屋 貴久 松山大学, 法学部, 講師 (50837515)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 生徒の視点に立った運動部活動 / 運動部活動の地域移行 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、教育委員会、学校関係者に対し運動部活動の地域移行における課題等についてのインタビュー調査と新型コロナウイルスの影響により延期していた「生徒の視点に立った中学校の運動部活動の在り方」に関する研究の中核となる生徒に対するアンケート調査を実施した。 インタビュー調査では、中学校運動部活動において積極的な取り組みを行なっている長野県教育委員会を訪問し、運動部活動の地域移行に向けた取り組みや課題についてインタビュー形式にて調査を行なった。また、松本市スポーツ協会においても運動部活動の地域移行についての課題等についてインタビュー形式にて伺った。インタビュー調査から見えてきたことは、現場の混乱ぶりと戸惑いであった。さらに日本中学校体育連盟の事務局においても同様の形で調査を行なった際、全国の中学校において運動部活動の地域移行には課題が多く厳しい現状と現場で働く教員等が見通しを持てていない現状を知ることができた。今後、中学校運動部活動の地域移行が無理のない形で継続していけるのかという疑問が残る結果であった。 アンケート調査については日本中学校体育連盟のご協力の元、本研究の特色でもある中学校運動部活動のあり方を「生徒の視点」から明らかにするため、全国47都道府県の中学校(中学3年生)に調査を実施した。対象を中学3年生にした理由は、中学校運動部活動の活動がある程度終了した時点で中学校の運動部活動について振り返ってもらうことが目的であったためである。日本中学校体育連盟より各都道府県の中学校体育連盟へ調査依頼及び調査中学校(各2校)の選定をお願いしていただき、約12,000人にアンケート調査を実施することができた。現段階ではアンケートデータの集計が完了したところであり、今後このデータの整理・分析を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の中核となる生徒へのアンケート調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年度、2021年度と学校現場において通常通りの運動部活動が行われていなかったため、適切な調査が実施できない状況であった。2022年度にアンケート調査を実施することができたが、依然として研究計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
現段階では全国47都道府県各2校の中学校(中学3年生)にアンケート調査を実施し、約12,000人分のアンケートデータが集まったところである。今後はこのデータを整理し分析作業へと移る。分析が終わり次第、研究発表及び論文の作成を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、計画していた学校等への調査が大幅に遅れ、その後の計画も遅れたため。
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