2023 Fiscal Year Research-status Report
生徒の視点に立った中学校の運動部活動の在り方に関する研究
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19K02407
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
後藤 彰 日本体育大学, スポーツマネジメント学部, 期限付特別研究員 (70740025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門屋 貴久 松山大学, 法学部, 講師 (50837515)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 生徒の視点に立った運動部活動 / 運動部活動の地域移行 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、教育委員会、学校関係者に対して運動部活動の地域移行における現状(成果や課題等)についてのインタビュー調査と昨年度実施したアンケート調査の整理・分析を行った。 インタビュー調査では、スポーツ庁より令和4年11月に出された「運動部活動の地域移行等に関する実践研究事例集~令和3年度地域運動部活動推進事業より~」から調査地域を選定し、今回は山口県の周南市と防府市にて調査を実施した。 周南市教育委員会へ訪問し運動部活動の地域移行に関する現状と課題についてお話を伺ったところ、周南市は市をあげて運動部活動の地域移行を進めており、かなり先進的であった。今後全国のモデルケースとなるような取り組みもあり、非常に参考となった。また、防府市教育委員会へ訪問し運動部活動の地域移行に関する現状と課題についてお話を伺ったところ、防府市は周南市と違い、ほとんど地域移行に向けた取り組みが進んでおらず、担当者の方も頭を悩ませていた。そして両市とも「指導者の確保」が大きな課題であることが改めてわかった。今回、様々な方からお話を伺う中で「中学校の運動部活動の地域移行」に向けた取り組みの方向性や地域間の差は同じ都道府県のなかでもかなり大きいことが見えてきた。 アンケート調査の整理・分析については、まずアンケート用紙の整理やチェックを行ったが、12,000枚という数であったためにかなりの時間を要した。また、中学3年生にアンケート調査を実施したこともあり、調査データとして活用できないものも多くあり、12,000枚ほど回収したが、最終的には調査データとしては3000枚に絞られた。分析については現在進行形である。今後、分析をもとに調査の結果をまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年度、2021年度と思うように調査ができなかったことが大きな要因である。また、今年度は2024年2月に与論島、沖縄県うるま市(「スポーツ庁より令和4年11月に出された「運動部活動の地域移行等に関する実践研究事例集~令和3年度地域運動部活動推進事業より~」選定)にて離島などにおける運動部活動の地域移行における現状(成果や課題等)についてのインタビュー調査を実施予定であったが、研究代表者の体調不良もあり実施できなかったことも遅れた要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
まずはアンケート調査結果の分析を進めることである。また、今年度実施できなかった、与論島、沖縄県うるま市(「スポーツ庁より令和4年11月に出された「運動部活動の地域移行等に関する実践研究事例集~令和3年度地域運動部活動推進事業より~」選定)にて離島などにおける運動部活動の地域移行における現状(成果や課題等)についてのインタビュー調査を実施し、研究成果をまとめる。
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Causes of Carryover |
今年度実施できなかった、与論島、沖縄県うるま市(「スポーツ庁より令和4年11月に出された「運動部活動の地域移行等に関する実践研究事例集~令和3年度地域運動部活動推進事業より~」選定)にて離島などにおける運動部活動の地域移行における現状(成果や課題等)についてのインタビュー調査において使用する予定であった予算は、次年度に使用する。
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