2021 Fiscal Year Research-status Report
An empirical research on classroom space of lower secondary school that correspond to diversifying learning forms
Project/Area Number |
19K02467
|
Research Institution | Tsuruoka National College of Technology |
Principal Investigator |
森 政之 鶴岡工業高等専門学校, その他部局等, 校長 (70362324)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 普通教室 / 教室の広さ / 学習形態の多様化 / 学習環境評価 / 物的学習環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、主として「(1)クロス集計及び重回帰分析の実施」「(2)構造方程式モデリングによる分析」に取り組んだ。(1)としては、昨年度に実施した調査票調査から得られたマルチレベルのデータ(サンプルサイズは、学校レベルで約80,教員レベルで約300)について、各調査項目に関する基礎的な統計量や項目間の関係性を基に、またクロス集計の結果も参考とし、中学校普通教室に関する教員の主観的な評価を従属変数とした重回帰分析のモデルに関する検討を行った。分析モデルの検討では、説明変数の選択、組合せを様々な視点から試行し、説明力のあるモデルの採用を目指した。その試行の中で、過去の調査では得られなかった新たな知見を得ることができ、結果として、説明変数の絞込み、想定される分析手法の適合性の検討を行うことができた。 次に、(2)としては、上記クロス集計の結果や、重回帰分析のモデルに関する検討の結果を踏まえ、観測変数として物理的学習環境に係る調査項目の整理を行い、また、測定されていない潜在変数について仮説を立てて検討を行った。さらに、選定した観測変数、潜在変数から構成される説明モデルの適合性について検討を行った。 引き続き、国内外の中学校施設の整備状況や研究動向、新たな分析手法についての情報収集を行いつつ、今後、国際比較も含めた総合的・実証的検証を含め、研究実施計画に基づき収集したデータの分析、結果の考察を進める。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画していた研究内容は、「(1)クロス集計及び重回帰分析」「(2)構造方程式モデリングによる分析」「(3)国際比較も含めた総合的・実証的検証」である。(1)及び(2)については、予定通りに進めることができ、それぞれ分析手法や説明モデルの適合性の検討を行うことができた。 (3)については、海外事例の収集を一部行えたものの、コロナ禍での訪問調査に関する制約もあったため、海外専門家の研究報告の検討や訪問調査を実施することができなかった。 以上、(1)及び(2)については、おおむね計画通りに研究が進んでいるが、全体としては、研究の進捗はやや遅れていると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、当初の研究計画に記載した進め方について、研究期間の一年延長(延長後の終了時期を2023年3月末)を踏まえ、必要な調整を行う。その調整後の計画に沿って、「(1)国際比較も含めた総合的・実証的検証」を進める。具体的には、引き続き、国内外の中学校施設の整備状況や研究動向、新たな分析手法についての情報収集を行いつつ、また、海外専門家の研究報告の検討や訪問調査を実施しながら、新たに得られえた知見を基に、これまでの研究成果について再検討も行い、当初の計画通りに、国際比較も含めた総合的・実証的検証を進める。
|
Causes of Carryover |
今年度に「(1)国際比較も含めた総合的・実証的検証」を実施する予定であったが、コロナ禍のため海外への訪問調査など予定通りに実施することができなかった。 今後は、これまでの研究から得られた新たな知見について、これまでに収集した海外事例との比較を試みるとともに、海外への訪問調査を行い、海外専門家との意見交換や海外の中学校への訪問調査を実施することとしたい。
|