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2022 Fiscal Year Annual Research Report

スウェーデンの学校査察と教育的ドキュメンテーションにもとづく保育の質に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19K02654
Research InstitutionAichi Shukutoku University

Principal Investigator

山下 泰枝 (岡田泰枝)  愛知淑徳大学, 福祉貢献学部, 准教授 (90710541)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白石 淑江  愛知淑徳大学, 愛知淑徳大学, 客員研究員 (10154361)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsスウェーデン / 保育の質 / ストックホルム市 / 教育的ドキュメンテーション
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は白石がスウェーデンに赴き聞き取り調査を行うことができた。スウェーデンの就学前学校の所管庁であるSkolverket(以下学校庁と表記)及びストックホルム市内の公立の就学前学校2校にて聞き取り調査を実施した。
学校庁の調査では、保育の質について高評価でなかった自治体や就学前学校運営母体に対して3年間サポートを行うプロジェクトが実施されていることをその手順と合わせて知ることができた。また2022年秋から民間の就学前学校運営母体を対象に更なる質の向上を目指すための対話的なプログラムを実施していく予定であることも知れた。ストックホルム市の公立就学前学校の調査では、ストックホルム市議会と学校区の地域委員会が定めた地域ごとの教育に関する年度目標に向けて各就学前学校が1年ごとに重点目標とする取り組みを考えていく流れを理解することができた。加えてストックホルム市が取り入れている自己評価システムや保護者アンケートについてその内容と活用方法も知ることができた。
就学前学校の質に関して取り組むべき目標を明確にし、国、地方自治体、就学前学校とが各レベルでの目標の実現に向けて、今どの位置にいてどの方向に向けてさらに改善や発展をしていくべきであるのかを明確にしながら取り組んでいることが調査より理解できた。
就学前学校の質の向上のために国の関係部署や地方自治体がどのように関わり、就学前学校で校長やスタッフがどのように自らが行っている保育を振り返り質の向上につなげているのか、その際教育的ドキュメンテーションという手法がどのような作用をするのかということを明らかにできた。2019年の就学前学校のナショナルカリキュラムから導入されたundervisning (教える)という概念の解釈やこの概念をどのように就学前教育において取り入れるのが質の向上につながるのかということを探るのが次の課題である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] スウェーデンの就学前教育における組織的な質の取り組み ーストックホルムの公立就学前学校の質の取り組みの調査からー2023

    • Author(s)
      白石淑江
    • Journal Title

      愛知淑徳大学論集福祉貢献学部篇

      Volume: 13 Pages: 1‐18

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] スウェーデンの就学前教育における組織的な質の取り組み(1) -教育教育計画作成における自治体-校区-就学前学校の関係-2023

    • Author(s)
      白石淑江 岡田泰枝
    • Organizer
      日本保育学会第76回大会
  • [Presentation] スウェーデンの就学前教育における組織的な質の取り組み(2)-ストックホルム市の自己評価、保護者アンケートの概要-2023

    • Author(s)
      岡田泰枝 白石淑江
    • Organizer
      日本保育学会第76回大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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