2019 Fiscal Year Research-status Report
教職大学院と博士課程を接続するEd.D.カリキュラム・指導法の開発的研究
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19K02886
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
倉本 哲男 愛知教育大学, 教育実践研究科, 教授 (30404114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹藤 博文 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70523380)
中野 真志 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90314062)
高橋 美由紀 愛知教育大学, 教育実践研究科, 教授 (30301617)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Ed.D.博士論文 / Ed.D.学外審査委員 / 教職大学院との接続 / 教師教育の高度化・国際化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の最大の成果は、6-8月 Ed.D. thesis examiner of Hong Kong University of Education【香港教育大学 Ed.D.博士論文・学外審査員】 として 「Principal Leadership for Promoting Knowledge Management」のEd.D.論文の審査委員を担当したことである。この依頼を受けるために、各国際学会のシンポジウムを担当した。 1)Structure and Agency: Comparing Lesson Study Practices in Asian Contexts, Hong Kong, Japan, Singapore, World Association of Lesson Studies @Amsterdam (2019年9月).2)Lesson study in initial training: an international perspective; Netherlands, Ireland, Norway, Japan, World Association of Lesson Studies @Amsterdam (2019年9月) 3)Lens from Lesson Study and Systematic Classroom Observation Research: Les sons learnt from Japan, China, and Hong Kong, Singapore, World Education Research Association @Tokyo,( 2019年8月).以上が国際的な研究評価へとつながり、本Ed.D.学外審査員の依頼となった。その審査基準等を明らかにすることが、我が国のEd.D.導入の示唆となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
上述のように香港教育大学 Ed.D.博士論文・学外指導員を担当したことは、本科研にとって、十分な成果であった。これに加え、教職大学院との接続、換言すれば「教師教育の高度化・国際化」の視点からも、以下の国際的成果は十分すぎる程であった。(予想以上の成果であった。) (1)【学会Webinar】 https://www.walsnet.org/blog/category/webinars/ Knowledge Management and Lesson Study in Japan From Curriculum Management Perspective @World Association of Lesson Studies 2019年10月 (2)【招待・基調講演(カンボジア教育省)】Lesson Study and Curriculum Management in Japan, National Institute of Education & Ministry of Education in Cambodia 2019年11月.特に(1)の国際学会のトップページにWebinarを掲載されたことで、国際的認知へと繋がり(その後の活動が円滑になり)、一方、国内でも教職大学院と博士課程の接続を研究対象にして、教師教育の高度化・国際化の視点から考察できた。 以上のことから、進捗状況は順調であると概括できる。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目にあたる令和2年度は、研究協力者との連携を図りながら、中間報告をする予定である。その報告は、12月に開催される日本教育経営学会(@千葉大学)を予定しており、ここでは国内外の審査基準を議論して、特に以下の点を踏まえ、EdDカリキュラム・指導方法開発へとつなげたい。第1章:研究課題の所在(研究題名に関する紹介、及び関連分野の理論的要約)●Introduction:導入●Background of the problem: 問題の所在(背景) 1) 関連分野の総括と研究課題の明確化 2) 実践的課題・研究上の文脈 3) 研究所在の根拠(概論的データ)●Statement of the research problem: 研究課題上述をふまえた研究の合理的議論、及び研究目的の言及●Significant of the research problem: 研究の意義重要性・実践的課題の明確化・その教育的意義の分析●Presentation of methods and research questions:リサーチクエスチョン(RQ)と研究方法(研究方法、及び研究課題・研究目的・RQの関連性の明確化)●Definitions of key concepts: 重要概念の定義(実践的課題に関する重要概念の定義化) 第2章:先行研究の総括(先行研究を通した最新のシステム的研究)第3章:研究方法論適切な研究方法論の定義(データ収集・分析論を含む)第4章:結果と分析:研究目的・RQに対する結果分析(研究の限界を含む)第5章 結論:広義文脈の状況的解釈、実践への転用を含む総合的結論
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Causes of Carryover |
研究協力者3名への予算配分の意思疎通が不徹底だったため。これは2年目の本年度に、国内外の調査を実施する費用に使用する予定である。
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Research Products
(12 results)