2020 Fiscal Year Research-status Report
情動反応にもとづく理解度の可視化によるプログラミング教育支援
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19K02973
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
佐伯 幸郎 神戸大学, システム情報学研究科, 特命講師 (40549408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福安 直樹 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60324993)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 教育工学 / プログラミング教育 / 学習支援 / 情動反応 / コグニティブコンピューティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は当初予定していた多数の被験者によるプログラミング学習時の顔画像取得が,新型コロナウイルスの影響による対面での実験が困難になり,想定通りの進捗は行えなかった.一方で,被験者実験後に予定してたシステム開発を一部前倒しし,進める作業を行ったため,全体としての進捗の遅れは当初想定したものより小さく抑えられた. また,研究協力者との打ち合わせも遠隔で実施し,研究進捗の遅れに対する対応や,今後の研究計画の見直し,前年度の得られた結果の再度見直しなど,今後の研究に対する準備,議論などを行うことができた.この結果,このまま新型コロナの影響が続き,被験者実験が予定通り行えない場合を想定し,システムの方向性を遠隔会議システムから得られた顔画像を活用する方法や,あらかじめ録画しておいた講義内容を視聴してもらいながら取り組む様子を各自に録画してもらう方法に対応させるなどの検討がすすんだ. 研究の取り組みに対する対外的な発表は前述の通り今年度は進めることが出来なかったため,次年度以降に持ち越すこととなる. 本年度の総括として,新型コロナの影響により研究活動の進捗は順調には進まなかったが,当初想定されていなかった大きな社会的変化の中で,いかに人を対象とした研究を続けて行くか,あたらしい遠隔教育の在り方とそのサポートシステムとしての本研究の位置づけについて考えることが出来たと言える.来年度からの研究について,当初の方向性を維持するか,またはニューノーマル下の講義携帯に合わせたシステムとして再度検討するかは今後も引き続き検討を行っていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により,当初予定していた対面での被験者実験が困難になり,想定通りの進捗は行えなかった.研究遂行にあたり,実験方法,またシステムの立ち位置について検討を重ねている.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究が対象とする,大人数が集まる対面での演習講義は,今後しばらくは対面での実施は困難と思われる.そのため,当初直接取得予定であった学習時の表情画像などについては,遠隔会議システムから取得するなど別の方法を検討し,その結果を利用するシステムとして研究の位置づけを進めていく予定である.
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Causes of Carryover |
本年度は当初予定していた被験者実験が新型コロナの影響により行えず,そのため想定していた謝金等の支出が無かった.また,成果について国際会議で発表する予定であったが,同様に中止となり,支出が無かった. 次年度は今年度行えなかったこれらについて可能な限り実施する予定である.
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