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2021 Fiscal Year Research-status Report

BYODを活用した情報処理教育のための受講生によるセルフビルド演習環境

Research Project

Project/Area Number 19K03001
Research InstitutionOsaka Institute of Technology

Principal Investigator

福安 直樹  大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (60324993)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsプログラミング教育 / BYOD / プログラミング演習環境 / セルフビルド
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,BYODを利用した情報処理教育における演習環境の在り方を考察し,新たな指導支援環境を提案することである.学習者が使用する演習環境(PC上のアプリケーションなど)の設定が必要であるが,情報センターなどの組織が管理するデスクトップPCを並べた情報系演習室とは異なり,BYODでは学習者自身が設定する必要がある.学習環境の構築は,情報処理教育において本質ではない場合も多く,学習者自身で容易に準備できるようにすることが重要である.
COVID-19の影響により,多くの教育機関においてオンライン形式で授業が行われているが,その実施においてBYODの活用は欠かせないものとなった.多くの授業においてさまざまなアプリケーションを学習者自身でBYODにインストールさせ活用することにより,対面と同等あるいはそれ以上の教育効果を目指した工夫が行われている.そこで,2020年度にBYODを活用してオンラインで実施したプログラミング演習授業について,アンケート調査を行った.
また,演習における活動状況の把握支援として,テスト自動生成技術を活用した手法についての研究を行った.
さらに,それぞれ独立に用意していたC言語とJava言語の環境を統合し,必要に応じて開発環境を組み合わせられるようにした.
これらの成果の一部は,日本ソフトウェア科学会第38回大会のデモ・ポスターセッション,第8回実践的IT教育シンポジウム,およびThe 28th ASIA-PACIFIC Software Engineering ConferenceのSEED 2021にて発表を行った.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

和歌山大学システム工学部においてBYODを用いてプログラミングを学習している3年生に対して,各自のBYODの利用状況に関するアンケートを行い,70名から回答を得た.3年次までのさまざまな授業において,複数のアプリケーションのインストールが指示されており,ディスク使用量の中央値は169.5GBであった.これらの学生のBYODのディスク容量は大半が200~250GB程度であり,使用率が90%を超える学生も10名存在した.複数の授業で同じようなアプリケーションのインストールを指示している事例も見受けられ,授業で利用する環境をコンパクトにすることや,複数の授業で環境を共有することが必要であると考えられる.本研究で作成した開発環境の利用者は65名であり,内27名は複数の授業にまたがって開発環境を更新したが,更新において演習に影響を及ぼすようなトラブルはこれまでに確認していない.
また,初学者ためのプログラミング環境について第8回実践的IT教育シンポジウムにおいて発表を行った他,テスト自動生成技術を活用して演習における活動状況を把握支援する手法についてThe 28th ASIA-PACIFIC Software Engineering ConferenceのSEED 2021にて発表を行った.
さらに,これまでそれぞれ独立に用意していたC言語とJava言語の環境を統合し,必要に応じて開発環境を組み合わせられるようにした.この環境は令和4年度の授業においても活用する予定である.

Strategy for Future Research Activity

引き続き,実際の演習授業の中で本環境を活用するとともに,BYODを活用して受講者の活動状況を把握する仕組みについて検討する.
先のアンケートで得られた結果から,演習授業の進行管理において各教員がさまざまな工夫を試みている状況を考慮し,必要なデータの収集方法などを実現することが課題である.
また,他の演習環境と比較することや,BYODのOS等の更新に伴う対応についても検討する.

Causes of Carryover

COVID-19の影響により,引き続き学会等がオンライン開催になっていることで,当初計画していた出張が減少しているためである.また,研究協力者の確保も容易ではなく,雇用ができていない.
一方で,BYOD環境については,年々機器が更新されており新たな環境への対応も必要であるため,それらを想定した新たな機器に基づく動作確認と環境の改善に使用する.

  • Research Products

    (3 results)

All 2022 2021

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 写経型プログラミング学習におけるつまづきを減らす学習支援環境の提案2022

    • Author(s)
      柿花敦志, 満田成紀, 福安直樹
    • Journal Title

      第8回実践的IT教育シンポジウム(rePiT 2022)論文集

      Volume: rePiT 2022 Pages: pp.29-34

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Detecting Functional Differences using Automatic Test Generation for Automated Assessment in Programming Education2021

    • Author(s)
      Ryoko Izuta, Shinsuke Matsumoto, Hiroshi Igaki, Sachio Saiki, Naoki Fukuyasu, Shinji Kusumoto
    • Journal Title

      Proc. 28th Asia-Pacific Software Engineering Conference (APSEC)

      Volume: APSEC 2021 Pages: pp.526-530

    • DOI

      10.1109/APSEC53868.2021.00062

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 遠隔レビューによるプログラミング演習授業の実践2021

    • Author(s)
      福安直樹, 伊藤淳子, 伊原彰紀, 曽我真人, 満田成紀
    • Organizer
      日本ソフトウェア科学会 第38回大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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