2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of sandwich type training to drive training transfer: Reconstruction of medical resuscitation course
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19K03010
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 義彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (70281334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺田 義和 自治医科大学, 医学部, 講師 (10582588)
前田 佳孝 自治医科大学, 医学部, 助教 (40754776)
山本 真一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (50438636)
宮道 亮輔 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80834340)
川平 洋 自治医科大学, 医学部, 教授 (90447285)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ICLS / 研修転移効果 / e ラーニング / ゴールベースドシナリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
(a)現行ICLSコースの研修転移効果の検証:現行ICLSコースの研修転移効果、受講者満足度を確認するために、過去3年間の受講者に対するアンケート調査を実施することとし、そのアンケートを作成した。これまでの受講者が、どの程度、知識、スキルを保持しているかを確認するために、知識確認テストおよびスキルチェックテストの作成を行っている。さらに、現行のコースの実際の組織に対する効果を確認するために近年の院内急変患者の蘇生率等の分析を開始した。 (b)ゴールベースドシナリオを用いたフォローアップe ラーニング教材の開発:研修後のフォローアップ教材としてのゴールベースドシナリオを用いたeラーニング教材の開発にも着手した。具体的には、シナリオを実際の現場に近い状況に近づけるために、急変に遭遇した当事者にインタビューを行っている。そしてそれを参考に教材に有用な事例の抽出とその事例を動画化するためのシナリオ作成を行っている。また、受講者の没入感を高め、学習効果を上げるためには、仮想現実や、拡張現実などのどのようなテクノロジの活用が効果的かの検討を行っている。 (c)現行ICLSコースの改善:①事前学習e ラーニングの開発の着手: 事前学習用教材として必要な項目と担保すべき質を抽出するために、まず、現在のインストラクターにアンケートおよびインタビューを行っている。また、集合研修でスムーズにシナリオセッションに勧めるようにGBSストーリーでの学習を埋め込んだシナリオの作成を進めている。②シナリオセッションの改善の着手:研修中に研修転化を強化するためには、研修を実際の現場に近い状況に近づける必要がある。そこで、そのようなシナリオ作成の参考とするために急変に遭遇した当事者へのインタビューの準備を進めている。また研修環境を整備するためのプロジェクションマッピングに必要な写真、動画撮影の準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(a) 現行ICLSコースの研修転移効果の検証:現行のICLSコースの研修転移効果、受講者満足度を確認するためのこれまでの受講者に対するアンケートは作成した。また、知識確認テストおよびスキルチェックテストを作成した。さらに、現行のコースの実際の効果を確認するために電子カルテ、インシデントアクシデントレポートを利用して過去3年間の院内急変患者の蘇生率等の確認作業を開始した。 (b) ゴールベースドシナリオを用いたフォローアップeラーニング教材の開発:研修後のフォローアップ教材としてのゴールベースドシナリオを用いたeラーニング教材の開発にも着手した。急変に遭遇した当事者に対するアンケートおよびインタビュー項目は作成した。また、受講者の学習効果を上げるための映像効果(仮想現実や、拡張現実などどのようなテクノロジの活用が有効か)に関しては文献調査中である。 (c)現行ICLSコースの改善:①事前学習e ラーニングの開発の着手: 事前学習用教材作成のための現在のインストラクターに対するアンケートおよびインタビューは作成した。GBSストーリーシナリオの作成は準備段階である。 また、形成的評価するための事前学習eラーニング受講者に対するアンケートも作成をした。②シナリオセッションの改善の着手:集合研修のシナリオ作成のために、これまでのシナリオを改訂している。また研修環境のためのプロジェクションマッピング用写真、動画撮影は開始した。これまでの本研究の実施に対する学内研究倫理審査委員会の許可や、受講者、インストラクターに対するアンケートおよびインタビューの実施許可を附属病院から得るために予定より時間を要した。その結果、全体の進捗がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
(a) 現行ICLSコースの研修転移効果の検証:現行のICLSコースの研修転移効果、受講者満足度を確認するためのこれまでの受講者に対するアンケートを今後実施していく。 また、知識確認テストおよびスキルチェックテストを作成したので、そのαテスト、βテストを実施し、実際にコースに導入していく。さらに、現行のコースの実際の効果を確認するために過去3年間の院内急変患者の蘇生率等を、電子カルテ、インシデントアクシデントレポートを利用して分析する。 (b) ゴールベースドシナリオを用いたフォローアップeラーニング教材の開発:今後、急変に遭遇した当事者にアンケートおよびインタビューを実施していく。そしてそれを参考に教材に有用な事例の抽出とその事例を動画化するためのシナリオを作成し、動画の撮影を実施する。また、使用する映像効果を決定し開発していく。 (c)現行ICLSコースの改善:①事前学習e ラーニングの開発の着手: 事前学習用教材作成準備のための現在のインストラクター対するアンケートおよびインタビューを実施していく。それに基づきGBSストーリーシナリオの作成、eラーニングの作成を行っていく。また、作成したeラーニングのαテスト、βテストを実施し、完成次第使用を開始する。②シナリオセッションの改善の着手:集合研修のシナリオに関しても、受講者、インストラクターに対するアンケートおよびインタビューを行っていく。 研究を遂行する上での課題としては、現在、新型コロナ肺炎感染拡大のため、受講者、インストラクターに対するアンケートおよびインタビューができない状況にある。また、ICLSコースの開催自体中止中である。感染拡大が収まり、関係する病院職員の業務状況が改善し次第研究を再開する予定である。
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Causes of Carryover |
初年度末に予定していたeラーニング用動画の撮影の遅延、出張予定であった海外出張が中止となった。また、購入を予定していたウエアラブルカメラの発売も遅れた。これらの結果により、次年度使用額が生じた。 次年度以降、遅延していたeラーニングのための動画の作成、購入を見送っていた研修成果を評価するためのウエアラブルカメラ、360°カメラ等の機器を購入する予定である。
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