2021 Fiscal Year Research-status Report
初等教育・大学教育における没入型授業リフレクション支援システムの開発と実践
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19K03070
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
梶川 裕司 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (40281498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 和仁 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30335335)
村上 正行 大阪大学, 全学教育推進機構, 教授 (30351258)
姫野 完治 北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (30359559)
根岸 千悠 大阪大学, 全学教育推進機構, 特任助教(常勤) (60726610)
大山 牧子 大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (70748730)
西口 敏司 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (80362565)
豊浦 正広 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (80550780)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | プレFD / 授業研究 / リフレクション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,没入型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を活用して授業映像を視聴できる没入型授業リフレクション環境を構築し,視線情報の提示やさまざまな情報の分析によって熟練教員の暗黙知を導出し,実習生などに伝達することができるようなシステムを開発した上でFDやプレFD,教育実習指導において活用し,リフレクションの方法や有効性について検討することを目指している.
(1)現在,没入型授業リフレクション支援システムの開発・改善を進めている.
(2)リフレクションの支援対象となる,大学教員を目指す大学院生を対象としたプレFDプログラムに関する研究を実施した.まず,大阪大学で開講しているプレFDプログラムの「大学授業開発論1」において,受講生がシラバスを実際に作成し,受講前後でシラバスが変容するのかを比較するとともに,受講後に実施したアンケート調査から,シラバス作成の学習に対する受講生の認識を分析した.シラバスの役割について,コースカタログという意味合いを超えた理解へとつながった受講生がいたことが示唆された. また,「大学授業開発論3」において,教育・研究・社会貢献の抱負の作成と統合の活動は,回顧的な意味付け,新たな観点の習得,そして大学教授職のキャリアへの接続という気づきをもたらしていること,教育実践研究の計画作成は,教育経験とその成果に関連があり,自分自身の学問分野と教育実践研究の関連性の気づきや,自らの業績にプラスになると考えていることが確認された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で多くがオンライン授業となり,授業情報の取得や実践などができず,研究そのもののオンライン授業での対応も不十分で,研究の進捗が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
没入型授業リフレクション支援システムの開発・改善を行い,実践できる形で研究計画を再検討する.実践におけるリフレクションの分析を行い,有効性の検証を行う.
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で,学会の研究会などもオンライン開催になったこと,研究打ち合わせもオンラインで実施したことから,旅費を利用しなかったことが主たる理由である. 2022年度は,必要な物品の購入,可能になれば出張による旅費の使用を行う予定である.
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Research Products
(4 results)