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2021 Fiscal Year Research-status Report

保育者のワーク・エンゲイジメントを支援するポジティブ認知行動療法プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 19K03337
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

荒木 友希子  金沢大学, 人間科学系, 准教授 (30334741)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywordsワーク・エンゲイジメント / 保育者 / ストレッサー / コーピング方略
Outline of Annual Research Achievements

270名の保育者を対象に、保育者のストレッサーおよびコーピング方略がワーク・エンゲイジメントに与える影響について調査をおこなった。調査協力者270名のうち,記入漏れのあった17名,および,職種欄に保育士以外の看護師や調理師が記入されていた21名の計38を分析対象外とした。分析の対象となった有効標本数は232名(男性4名,女性228名)となった。平均年齢は38.99歳(SD=12.41),平均勤務年数は14.14年(SD=10.58)であった。勤務形態に関しては,常勤が189名,非常勤が43名であった。役職に関しては,園長や主任などの役職のある保育者65名,役職のない保育者167名であった。分析には,IBM SPSS Statistics 25.0,および,清水(2016)の開発した統計プログラムHAD(ver.17)を使用した。重回帰分析の結果、子ども理解のストレス、時間・給与欠如のストレス、および、諦めコーピングが負の影響を、問題解決コーピングが正の影響をワーク・エンゲイジメントに与えていることが明らかとなった。子ども理解のストレスと問題解決コーピングの交互作用がみられたことから、子ども理解ストレスの程度の違いによって、問題解決コーピングがワーク・エンゲイジメントに与える影響は異なっていたことが明らかとなった。問題解決コーピング得点の低い人では、子ども理解ストレスとワーク・エンゲイジメントとの関連はみられなかったが、問題解決コーピング得点の高い人では、子ども理解ストレスとワーク・エンゲイジメントとの間に有意な負の関連がみられた。子どもとの関わりの中でストレスを強く感じている保育者の場合、問題解決コーピングを用いてもワーク・エンゲイジメントは高くならず、保育者にとって問題解決コーピングが必ずしも適応的なコーピングとはいえない可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画通り、関係機関から協力を得ているため

Strategy for Future Research Activity

これまでおこなった調査研究から導かれた保育者のワーク・エンゲイジメントのモデルを検証する計画である。また、COVID-19が保育者に与えた影響についてもあわせて検討する予定である。

Causes of Carryover

概ね予定通り使用した結果、少額の残額が発生した。少額のため、次年度使用額と当該年度以降分として請求した助成金を合わせた使用計画に変更はない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2021

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] Work engagement and emotion work among Japanese childcare workers.2021

    • Author(s)
      Araki, Y.
    • Organizer
      The 32th International Congress of Psychology
  • [Presentation] 保育者のストレッサーおよびコーピング方略がワーク・エンゲイジメントに与える影響について2021

    • Author(s)
      荒木友希子
    • Organizer
      日本心理学会第85回大会
  • [Presentation] 保育者のワーク・エンゲイジメントに影響を与える要因の検討2021

    • Author(s)
      荒木友希子
    • Organizer
      日本教育心理学会第63回大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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