2022 Fiscal Year Research-status Report
Study of large earthquakes using distant tsunams recoded world-wide since the Edo period
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19K04034
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
綿田 辰吾 東京大学, 地震研究所, 准教授 (30301112)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遠地津波遅延 / 1854年安政東海地震 / 1854年安政東海地震 / 重力結合した固体海洋弾性系 / 遠地津波初動反転 / 2022年トンガ火山噴火津波 / 気象庁アメダス観測網 / 大気波動エネルギー量 |
Outline of Annual Research Achievements |
火山性津波の研究:2015年5月に発生した鳥島近海地震はM5.7と小さいが,東南海地域で広範囲に津波が観測された.津波 津波を利用した巨大地震の研究:2010年チリ地震津波や2011年東北沖地震津波で観測された高品質の深海域津波データは,遠地津波の研究の進展に大きく貢献した.旧来用いられてきた長波津波モデルで説明できなかった遠地津波の遅延と初動反転が,重力結合した固体海洋弾性系における海洋表面重力波の理論で説明可能となった.新たに開発された遠地津波計算法が,1854年安政東海・南海地震の津波記録を始め、現在までに発生した19の地震津波に適応され,繰り返される海溝型巨大地震の断層滑りモデルが構築・更新された.遠地津波に関するこれら最新の観測・理論・計算手法・応用例をレビュー論文としてまとめた. 大規模な爆発的火山噴火の研究:2022年1月に発生したトンガ海底火山の爆発的噴火では, 大気と固体地球の共鳴周期を持つ地震表面波と大気圧力波と津波が全球的に発生した.この噴火に伴う地震・津波・大気波動を速報する論文をまとめた.また,気象庁地上気象観測網(アメダス)記録を解析し,気圧変化と同期した,個々の観測点では検出できない気温変化と風速変化を検出した.検出された気温・風速変化は、気圧波(大気境界波)に付随する断熱圧縮と運動量輸送として定量的に説明可能であることを示した.気圧と風速記録から気圧波により運ばれた全球的波動エネルギーを見積もり,これらを論文にまとめた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遠地津波に関するこれら最新の観測・理論・計算手法・応用例をレビュー論文としてまとめた.この出版に時間がかかった.
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は2022年トンガ火山噴火津波に関する論文をまとめる予定である.
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Causes of Carryover |
2023年度に出版する論文の出版費用を、次年度使用額として計上した。英文校閲費や論文出版費として使用予定である。
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Research Products
(15 results)