2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Simulation Method for Estimating Health Impact due to Change in Residential Environment
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19K04740
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| Research Institution | Hosei University |
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Principal Investigator |
川久保 俊 法政大学, デザイン工学部, 教授 (50599389)
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2019-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 住環境 / 健康影響 / 経済的便益 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、住環境を改善することによって得られる居住者の健康維持増進効果を金額に換算する手法として、健康影響シミュレーションモデルの開発を進めている。また、開発したモデルを活用した健康影響（健康便益）の見積もりを行っている。
昨年度は開発した健康影響シミュレーションモデルのベータ版を用いて住環境改善に伴う経済的便益を日本全体で積算し、その額が日本社会全体で約3［兆円／年］（日本の医療費の約7［%］に相当する値）にのぼることを示した。今年度はシミュレーションモデルの妥当性の検証やモデルへ入力するパラメーターの検証作業を行った。
昨年度までに開発していたシミュレーションモデル（β版）は入力パラメーターの数が膨大であったため、シミュレーション実施者の負担が大きいばかりでなく、結果を得るためにも長い時間を要していた。そこで、シミュレーションの負荷軽減と結果の算出に要する時間の短縮を目的とした健康影響シミュレーションモデルの改善を行った。まだ検証中ではあるが、様々な角度から検討を行った結果、住環境に係わる入力パラメーターの数を半数（約50→約20～30）に抑えられる可能性が示された。入力パラメーターの数を抑制することによるシミュレーション結果への影響については継続的な検証が必要であるが、現時点では入力パラメーターを絞り込んでも得られる結果の精度に大きな変化は見られていない。今後も健康影響シミュレーション手法の実用化に向けて継続的に検討を行っていく予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では今年度いっぱいで研究を完了させる予定であったが、シミュレーションモデルの肥大化が負荷の上昇と解析時間の増加につながってしまったため、今後モデルの簡易化と合理化を進める必要があると判断した。
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| Strategy for Future Research Activity |
昨年度の検討結果を踏まえて住環境改善がもたらす健康影響シミュレーションモデルの更なる合理化と精度向上を目指す。また、研究成果を取りまとめて論文として発表していく予定である。
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| Causes of Carryover |
シミュレーションモデルが完成しておらず、次年度に精緻なモデルへ改善する必要があるため。モデルの実用化と得られた成果を論文として対外発表する費用に充てる予定である。
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