2022 Fiscal Year Research-status Report
ケトン食が抗腫瘍免疫能を賦活化し、腫瘍の成長・予後を改善するメカニズム
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19K05917
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
中田 隆博 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (40273932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 英次 朝日大学, 歯学部, 准教授 (70533446)
横尾 宏毅 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (30332894)
杉山 千歳 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (00326125)
森下 紗帆 常葉大学, 健康プロデュース学部, 助教 (30614010)
佐藤 泰司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生化学, 教授 (10505267)
内田 千晴 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 准教授 (60223567)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ケトン食 / メトフォルミン |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までにガン転移モデルを確立し、ケトン食の延命効果についてパイロットデータを得た。これらのモデルについて、再現性を確かめるために繰り返し実験した。ケトン食の投与の有無によって延命効果が見られる場合とみられない場合があり、かなりばらつきがみられた。実験回ごとのばらつきの原因を特定して結果を安定化させることが必要である。 ケトン食の代替としてKetoneAidというドリンク剤を試験的に用いた。血中ケトン濃度の上昇が確認できたが、ケトン食に比べて軽微であった。KetoneAidに延命効果は見られなかった。 一方、Ⅱ型糖尿病の治療薬であるメトフォルミンに癌に対する延命効果があるという報告がなされている。ケトン食との併用により、相乗効果があるかどうかを確かめた。画期的な相乗効果は見られなかった。 昨年度から引き続きコロナウイルスによる研究者移動の制限により、実験計画が遅れている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度の研究機関のほとんどに渡って、コロナウイルスの影響下にあり、十分に研究を進めることができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
ケトン食単体では十分な延命効果がえられないため、他の薬との併用を模索する。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスによる研究の遅延。研究者の移動制限による旅費の使用料の低下。本年度5月以降は移動制限等が大幅に緩和されると期待され、研究の推進を行いたい。
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