2020 Fiscal Year Research-status Report
ウシ滑膜組織におけるマイコプラズマの高度免疫回避機構に関する細胞生物学的研究
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19K06425
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
樋口 豪紀 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (00305905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤木 純平 酪農学園大学, 獣医学群, 助教 (30805114)
岩野 英知 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (60382488)
権平 智 酪農学園大学, 獣医学群, 講師 (80795089)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウシ / 滑膜細胞 / マイコプラズマ / サイトカイン遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
M. bovis による滑膜細胞の機能発現調節機構の解明を目的として、M.bovisの感作を受けた滑膜細胞の遺伝子解析を in vitroで実施した。【結果】①Mboで刺激した滑膜細胞のIL-6およびIL-8 mRNA発現量は対照と比較して有意(p<0.05)に増加した。Margで刺激した細胞のIL-8 mRNA発現量は対照と比較して有意(p<0.05)な増加を示したものの、他の炎症性サイトカインmRNA発現量に変化は認められなかった。また、Mcalで刺激した細胞の炎症性サイトカインmRNA発現量は対照と同程度であった。②Mboの滑膜細胞に対する付着率はMargと比較して有意(p<0.05)に高く、Mcalの付着率はMboおよびMargと比較して有意(p<0.05)に高値を示した。【考察】本研究の結果から、Mboは滑膜細胞の炎症性サイトカインを強く誘導し高い付着能を示した。一方でMcalは高い付着能を示したものの、Margと同様に炎症性サイトカインの誘導は認められなかった。このことから他のMycoplasma属菌と比較してMboは滑膜細胞に強い炎症反応を誘発し、激しい臨床症状を伴う病態を形成することが推察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り進行している。得られた結果を考察する上で必要なその他の遺伝子を検索中。
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Strategy for Future Research Activity |
21年度計画及び22年度計画に記載されている、滑膜細胞と白血球との相互関係や、マイコプラズマの回避機構である細胞内侵入のメカニズム等について研究を推進する予定。
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Causes of Carryover |
試薬および消耗機器について、年次計画の中で必要量を一括購入するなどの工夫によって残高が発生した。
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Research Products
(6 results)