2021 Fiscal Year Research-status Report
転写と共役した遺伝子座の核内局在ダイナミクスの解析
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19K06482
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
嶋田 美穂 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (50383287)
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Project Period (FY) |
2019-03-01 – 2023-03-31
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Keywords | インスレーター / メディエーター / 組換え体たんぱく質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、インスレーターを起点としてクロマチンループの形成に必須と考えられている転写因子であるメディエーターの精製を行った。HeLa細胞にメディエーターの一因子であるMED26を強制発現させて、カラムクロマトグラフィーにより精製した。また、転写の際にメディエーターと共に機能する伸長因子群も昆虫細胞を用いて、組換え体複合体を精製した。伸長因子群の各構成因子の機能も同時に解析できるように各因子の変異体も作成し、組換え体複合体として精製した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、予定していなかった、伸長因子群の各因子の変異体も作成し、組換え体複合体として精製していたために、時間を取られてしまった。しかし、近年、伸長因子群の各構成因子の機能が徐々に分かってきており、必須なアミノ酸部位も同定されてきた。そのため、各構成因子の機能も同時に解析できるように各因子の変異体も同時に精製することを決めた。これらの変異体を用いることで、より深い解析ができると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、現在までに調整した試薬や因子を組み合わせて、インスレーターの転写での機能を解析する。また、1年目で作成したインスレーター領域に変異を加えた細胞株の解析も並行して行う予定である。また、メディエーターの構成因子の1つがクロマチンの3次元構造に影響を及ぼす可能性が示唆できる結果を得ている。すでにこの変異株や変異組換えタンパク質を調整しているので、これらの解析も行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画が遅延しているため、本年度予定していた実験ができなかった。そのため、その実験に使用予定の経費が次年度に繰り越すこととなった。次年度は、今までに精製してきた組み換えたんぱく質を組合わせた実験系を使用する予定であり、この実験系に必要な試薬の購入に経費を使用する予定である。
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[Journal Article] Sumoylation of the human histone H4 tail inhibits p300-mediated transcription by RNA polymerase II in cellular extracts2021
Author(s)
Calvin Jon A Leonen, Miho Shimada, Caroline E Weller, Tomoyoshi Nakadai, Peter L Hsu, Elizabeth L Tyson, Arpit Mishra, Patrick MM Shelton, Martin Sadilek, R David Hawkins, Ning Zheng, Robert G Roeder, Champak Chatterjee
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Journal Title
eLife
Volume: 10
Pages: e67952
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research