2019 Fiscal Year Research-status Report
心房細動患者の認知症予防に関する研究-脳血管障害・血管内皮機能障害との関連-
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19K07918
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
市来 仁志 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 助教 (10625239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 義之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (00573023)
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70250917)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心房細動 / 認知症 / 心房機能 / 血管内皮機能 / 微小脳梗塞 / 抗凝固薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
心房細動アブレーションを予定された症例に対して、左房機能の指標としてアブレーション前に経胸壁/経食道心エコーにて左房内血栓の有無の評価および左房容積・左心耳血流速度の測定を行なったり、血管内皮機能の指標として上腕足首間脈波伝播速度(baPWV:Brachial-ankle Pulse Wave Velocity)および心臓足首血管指数(CAVI:Cardio-ankle Vascular Index)の測定を行なったりしての評価は開始出来ている。 また、カテーテルアブレーション施行翌日に、禁忌例を除く全例で頭部MRIを施行し、アブレーション合併症としての新鮮(無症候性)微小脳梗塞の有無および陳旧性微小脳梗塞の有無を評価することも開始出来ている。3種類の抗凝固薬(ビタミンK拮抗薬・直接トロンビン阻害薬・第Xa因子阻害薬)による心房細動アブレーション後の新鮮(無症候性)微小脳梗塞の頻度の頻度に関しては、今後症例数が増加してくれば解析も可能になってくると考えられる。 心房細動アブレーション前(入院時)・アブレーション6ヵ月後・アブレーション1年後に、認知機能の評価として、Clinical Dementia Rating(CDR)およびMini-Mental State Examination(MMSE)による評価を行なうことに関しては、アブレーション6ヵ月後・1年後の評価は行なえていない。 カテーテルアブレーション時にアブレーション前後で左房からの採血も行い、血栓関連マーカー、内皮機能関連マーカー、炎症マーカーと脳血管合併症や認知機能低下との関連性を評価することに関しては、測定を行なう具体的なバイオマーカーの選定やその後の試薬の準備に時間を要している状態である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
左房採血および末梢血採血により測定を行なう具体的なバイオマーカーの選定やその後の試薬の準備に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
左房からの採血および末梢血採血により測定を行なう血栓関連マーカー、内皮機能関連マーカー、炎症マーカーとして具体的なバイオマーカーの選定を早急に行なうことが必要である。 バイオマーカーの選定が出来れば、測定のための試薬の準備等は速やかに行なえると考えられる。
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Causes of Carryover |
試薬の購入費として予定していた分を使用できておらず、次年度に測定バイオマーカーが正式に決定した際に試薬購入費として使用する予定である。
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