Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 修平 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00263898)
首藤 太一 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (20295687)
葭山 稔 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30240956)
山口 雄大 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (40726080)
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、発現差異を認めたmiRが、禁煙治療によりどう変化するかを検討し、喫煙者における早期血管障害に関わるmiRを明らかにする。また、喫煙による早期血管障害におけるmiRの役割の解明、さらには機序を解明することを目的とする。 2019年度は、喫煙者、非喫煙者の登録を行った。登録した喫煙者、非喫煙者において、24時間前より激しい身体活動中止、12時間前より絶食、6時間前よりたばこ、アルコール飲料、カフェイン含有物、ビタミンC含有物の中止、6時間以上の睡眠、22-25度の室温、検査前30分間の仰臥位安静、午前7-12時の間に実施、の条件下で、血管形態評価、血管機能評価、miRNA解析のための採血、を実施した。以後禁煙治療を実施していただいた。2019年度内に禁煙開始5か月後に到達された方は、開始後5か月後分の血管形態評価、血管機能評価、miRNA解析のための採血、を実施した。 血管内皮機能の保たれている非喫煙者と血管内皮機能が障害されている喫煙者で共通して発現していた上位25のhsa-miRNA(15a-5p, 15b-5p, 20a-5p, 21-5p, 22-3p, 23a-3p, 24-3p, 30d-5p, 30e-5p, 32-5p, 92a-3p, 107, 144-3p, 148b-3p, 182-5p, 185-5p, 186-5p, 221-3p, 374a-5p, 423-5p, 425-5p, 454-3p, 3613-5p, let-7d-5p, let-7g-5p)のうち、文献検索および他の喫煙者、非喫煙者の血清も検討して、referenceのmiRNAの選出を行った。また、血清から最も効率よくmiRNAの検出を行う過程を確認するため、逆転写時に使用するテンプレートRNA量の調整およびPCRに使用するテンプレートDNAの希釈濃度の調整を行った。
|