2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of less toxic radiotherapy using IMPT for head and neck cancer
Project/Area Number |
19K08088
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
安田 耕一 北海道大学, 大学病院, 助教 (00431362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 里志 北海道大学, 大学病院, 講師 (00374421)
水町 貴諭 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (00507577)
高尾 聖心 北海道大学, 大学病院, 助教 (10614216)
田村 昌也 北海道大学, 大学病院, 助教 (40504775)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IMPT |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、まずQOL調査における味覚障害と口腔線量について解析を行い、NTCP(Normal Tissue Complication Probability)モデルを算出した。IMPT(強度変調陽子線治療)の有用性を検証するために、同患者において仮想で作成されたエックス線によるIMRT(強度変調放射線治療)プランでNTCPを計算して比較したところ、IMPTにおいて有意に味覚障害となる確率が低かった。同時期にIMPTとIMRTで治療された患者においてNTCPを比較した所、IMPTにおいて有意に味覚障害となる確率が低かった。一方で、実際の治療後に発生した味覚障害を比較した所、IMPTで低かったものの、有意差を示すには至らなかった。粘膜炎による嚥下障害は、プランから計算されたNTCPはIMPTにおいて有意に低く、実際の障害もIMPTで有意に低かった。口渇と皮膚炎においては、照射中の障害はIMPTとIMRTで差がなかった。一方で、照射後6か月時点では味覚障害、粘膜炎による嚥下障害、口渇がIMPTで有意に低く、これらの障害の回復におけるIMPTの有用性が示唆された。NTCPモデルの妥当性検証が必要と考えられ、味覚障害と嚥下障害についてバリデーションを行った。キャリブレーションを行うことで一致度が改善した。粘膜炎を抑える陽子線治療法を検討する中で、線量分割の変更による改良の可能性が示唆された。RBE(生物学的効果)をvoxel単位で計算した上で様々な線量分割をシミュレーションし、過分割照射において粘膜障害と抗腫瘍効果のバランスが最適な線量分割が導かれ、有用性が示唆された。 これら一連の研究によってIMPTによる「辛くない」頭頸部癌放射線治療法の技術開発を行い、当施設の初期経験において、特に味覚障害、粘膜炎による嚥下障害、口渇の回復におけるIMPTの有用性が示されたものと考える。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Detailed analysis of failure patterns using deformable image registration in hypopharyngeal cancer patients treated with sequential boost intensity-modulated radiotherapy.2023
Author(s)
Otsuka M, Yasuda K, Uchinami Y, Tsushima N, Suzuki T, Kano S, Suzuki R, Miyamoto N, Minatogawa H, Dekura Y, Mori T, Nishioka K, Taguchi J, Shimizu Y, Katoh N, Homma A, Aoyama H.
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Journal Title
J Med Imaging Radiat Oncol.
Volume: 67
Pages: 98-110
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 上咽頭癌に対する強度変調陽子線治療の初期経験2022
Author(s)
依田恵, 安田耕一, 打浪雄介, 西川昇, 志藤元泰, 宮﨑智彦, 高橋周平, 藤田祥博, 高尾聖心, 田村昌也, 田口純, 清水康, 加納里志, 本間明宏, 青山英史.
Organizer
日本放射線腫瘍学会第35回学術大会
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[Presentation] 北海道大学病院における上咽頭癌治療 - 10年間(2011-2020年)のまとめ -2022
Author(s)
安田耕一, 打浪雄介, 宮﨑智彦, 藤田祥博, 西川昇, 志藤元泰, 高橋周平, 田口純, 鈴木崇祥, 対馬那由多, 加納里志, 出倉康裕, 大塚愛美, 湊川英樹, 長谷川雅一, 土屋和彦, 鬼丸力也, 清水康, 本間明宏, 青山英史.
Organizer
第26回北日本頭頸部癌治療研究会
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