2019 Fiscal Year Research-status Report
過酸化チタンナノ粒子を用いたTheranostic粒子線治療の開発
Project/Area Number |
19K08121
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
赤坂 浩亮 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20707161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
荻野 千秋 神戸大学, 工学研究科, 教授 (00313693)
犬伏 祥子 (カリヤ) 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (60585959)
中山 雅央 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (60582004)
椋本 成俊 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (70634278)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ナノ粒子 / 過酸化チタンナノ粒子 / Theranostic drug / MRI / CT |
Outline of Annual Research Achievements |
過去の研究で申請者らが独自に開発した過酸化チタンナノ粒子はX線照射によって大量のヒドロキシラジカルを発生し、担がんマウスを用いたin vivo実験において顕著な放射線増感効果を示すことを見出した。先行実験において、二酸化チタンナノ粒子に低エネルギーの陽子線を照射したとき、チタン原子と陽子との核反応の結果バナジウムが発生し、そのバナジウムのPETイメージングに成功した。この原理を用いて過酸化チタンナノ粒子の粒子線増感効果と、腫瘍細胞内のPETイメージングの双方を併せ持つ診断・治療法(Theranostic particle therapy)の着想にたどり着いた。 昨年度はTheranostic drugに必要なイメージング能に関して、過酸化チタンナノ粒子の前駆体である二酸化チタンナノ粒子を用いて、実臨床で用いられているCTとMRIを用いて検討を行い、学会発表、論文投稿を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Theranositc性の評価に必要なイメージング能は、過酸化チタンナノ粒子の前駆体である二酸化チタンナノ粒子でMRIとCTでの検討は終了した。 やや遅れている理由であるが、Theranostic性の評価に必要な過酸化チタンナノ粒子の量が多く、評価に十分な量が得られなかったことが挙げられる。 しかし、前駆体での評価は順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
Theranostic性の評価に必要な十分量の過酸化チタンナノ粒子が得られた時点で、検討を再開する。 上記に加え、海外の協力機関の技術を応用してTheranositc性の獲得が可能と考えられ、新たに検討項目として追加する。
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Causes of Carryover |
過酸化チタンナノ粒子の製造に想像以上の時間を要し、当該年度の実施予定項目を全て実施することは困難であった。引き続き、実施予定項目の実施を行い、今年度に実施できなかった項目は次年度に実施する。
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Research Products
(28 results)
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[Journal Article] Investigation of the potential of using TiO2 nanoparticles as a contrast agent in computed tomography and magnetic resonance imaging2019
Author(s)
Akasaka H, Mukumoto N, Nakayama M, Wang TY, Yada R, Shimizu Y, Inubushi S, Kyotani K, Okumura K, Miyamoto M, Nakaoka A, Morita K, Nishimura Y, Ogino C, Sasaki R
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Journal Title
Applied Nanoscience
Volume: 02 July
Pages: 1~6
DOI
Peer Reviewed
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